滋賀県警大津署は、2件の特殊詐欺を未然に防いだとして、滋賀銀行大津駅前支店（大津市末広町）の行員ら5人に感謝状を贈った。いずれも、高齢者が窓口で振り込みの手続きをする際に声をかける水際対策が功を奏した。
感謝状を受けたのは、同支店の浅井寿美さん（36）、大橋かをりさん（57）、山口剛史さん（45）、谷山純子さん（49）、熊田千穂さん（48）。
5人が未然防止に貢献したのは、高齢者を狙った2件の特殊詐欺で6月6日と7月3日に発生。スマートフォンの画面を見たり、通話をしたりしながら振り込み手続きをする高齢の来店者から事情を聴き、粘り強く説得して警察に連絡した。
同支店では日頃から過去の詐欺事例に関するビデオを視聴し、大津署から配られた詐欺に関するちらしを部署間で共有してきた。客に不審な挙動が見られた際は積極的に声かけを行っているという。
谷山さんは「お客さまとの会話、コミュニケーションから自分の直感も信じつつ詐欺を阻止していきたい」と笑顔で話した。