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15キロ「大鳥毛」を見事に投げ渡し歓声 雨乞い起源の京都の伝統祭礼 3代で回し役務める親子も

京都新聞 2024年9月4日 15時0分

 京都府福知山市大江町二俣地区で1日、豊作を祈る「二俣八朔(はっさく)祭礼」が営まれた。子どもたちによる太鼓や笛の音色が鳴り響く中、奴(やっこ)行列が地区内を練り歩き、力強い鳥毛回しを披露した。

 祭礼保存会によると、祭りは1658年(明暦4年)の夏の大干ばつで村役人たちが雨乞いをしたことが起源という。

 保存会のメンバーや住民ら約50人が約4キロを巡行。大人たちが長さ3メートル、重さ15キロの毛やり「大鳥毛」を回し、空中で投げ渡すと集まった見物客から拍手がわいた。

 帰省中の大学4年神社大和さん(22)は祖父の貞美さん(70)、父の正悟さん(45)と一緒に親子3代で鳥毛を回す役を務めた。大和さんは「練習時間が少なく緊張した。就職しても帰ってきて参加を続けたい」と話した。

 貞美さんは「思ったより(大和さんが)上手にできていた。今回で大鳥毛回しから引退を考えていたのでいい記念になった」と、孫の活躍に目尻を下げた。

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