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「地域医療最後の砦。責任の重大さ感じた」 京都府立医科大生、京都府北部7病院で滞在実習

京都新聞 2024年9月6日 14時45分

 京都府立医科大(京都市上京区)の学生が地域医療を学ぶ滞在実習が8月26~29日、福知山市民病院(京都府福知山市厚中町)など府北部を中心とした7病院であった。学生たちは現場スタッフから地域医療の現状やチームワークの大切さについて学んだ。

 医学科と看護学科の学生計161人が参加し、福知山市民病院では計30人を受け入れた。参加者たちは班に分かれ、模型を使った気管挿管、福祉施設への訪問看護などを体験した。

 民生児童委員や保健師との交流会では「開業医の跡継ぎ問題が深刻化している」「交通手段が乏しく、病院の送迎は住民の善意に頼っている」など、人口減少や高齢化が進む地域の課題などを聞き、アイデアを出し合った。

 看護学科の女性(21)は「過疎地域では病院に通えない患者もいる。行政や地域住民との連携を大切にしたい」と話した。医学科の男性(23)は「地域医療の最後の砦(とりで)として、責任の重さを感じた」と気を引き締めた。

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