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性の営みを大胆に描いた「春画」70件を厳選展示 京都市左京区の細見美術館で開幕へ

京都新聞 2024年9月6日 17時30分

 性の営みを大胆に描いた江戸時代の風俗画「春画」を見せる展覧会「美しい春画―北斎・歌麿、交歓の競艶(きょうえん)」が7日から、京都市左京区の細見美術館で始まる(京都新聞など主催)。豪華に作られた1点ものの「肉筆春画」を中心に、艶麗で伸びやかな性愛表現を紹介している。

 同館は過去にも春画の展覧会を開いているが、今回は「美しい」と銘打ち、海外からの里帰り作品も含む上質の70件を厳選した。葛飾北斎が技巧を凝らした「肉筆浪千鳥」12図は初公開。喜多川歌麿の巨大な掛け軸は、広い場所で数人で眺めたと考えられ、春画は個人でひそかに楽しむものという常識を覆す。季節ごとにむつみ合う男女を描いた鳥文斎栄之(ちょうぶんさいえいし)の作品などは四季の風物も上品で美しい。

 男女の営みが生々しく描かれるが、監修した樋口一貴・十文字学園女子大教授は「人間をどう描くか、性愛をどう美しく表現するかを追究した作品群で、美人画と変わらない。難しいポーズを捉えた工夫、上気した肌の表現などに着目してほしい」と話している。

 11月24日まで。有料。18歳未満は入場できない。

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