Infoseek 楽天

「世界、日本のトップとの対戦で技術を磨きたい」 レスリング・滋賀の高3中堀一輝さん

京都新聞 2024年9月8日 15時30分

 横浜市内で4月に開かれた全日本ジュニアレスリング選手権のU17(17歳以下)男子グレコローマン110キロ級で、八幡工業高3年中堀一輝さん(17)=滋賀県東近江市=が準優勝した。6月にヨルダンであったU17アジア選手権は初戦で惜敗したが、日本代表として戦った経験を糧に「日本一を目指す」と躍進を誓う。

 現役時代は国体20年連続出場など国内外で活躍し、八幡工で熱血指導する倉本忠教諭(48)は「頑張って練習できるので鍛えがいがあり、可能性は広がる。今からです」と期待する。

 小中学生の頃は柔道に励み、レスリングを始めたのは高校生になってから。基本動作や投げ技、ブリッジなど技術を磨いてきた。「優勝を狙いにいっていた」(倉本教諭)という全日本ジュニア選手権は順調に勝ち上がったが、決勝戦で自分のペースに持ち込めず、一歩及ばなかった。気持ちを引き締め、5月の滋賀県春季高校総体レスリング競技125キロ級は優勝。

 初の海外試合だったアジア選手権は1回戦でカザフスタンの選手に1ポイントの僅差で敗れた。「もう少し粘れていたら。スタンド、寝技、ディフェンス…課題が見つかった」と振り返る。勝負は負けたが、得たものも大きかった。「いろんな人と関われるのが競技の魅力。世界、日本のトップとの対戦で技術を磨きたい」と前を向く。

 身長177センチ、体重は現在104キロ。「自分は世界クラスでは小さい方。体をもっと大きくしないと」と食生活にも気を使う。「目標は国内大会優勝」と力強く。

この記事の関連ニュース