Infoseek 楽天

琵琶湖で学生らが30人が一時遭難「ご迷惑かけた」学長謝罪 強豪サッカー部の集団活動

京都新聞 2024年9月9日 21時38分

 9日午後6時10分ごろ、大津市北小松の琵琶湖沖で、カヤックで航行中の多数の人が遭難したとみられると通行人から110番があった。滋賀県警によると、びわこ成蹊スポーツ大(大津市)の学生ら50人のうち一部の行方が分からなくなったが、全員が自力で岸に戻り、命に別条はないという。

 大津北署によると、同大学の学生44人、大学関係者6人。この日はサッカー部の活動の一環で、学内の艇庫から琵琶湖へ出発。うち一部が強風にあおられて転覆するなどし、一時行方不明になったとみられる。いずれもライフジャケットを装着していたという。

 大学関係者によると、午後2時半に艇庫から白鬚神社(高島市)を目指して出発し同4時頃に到着したが、その後に風が強くなり一部が転覆するなどし、約30人が戻れなくなったという。

 活動に参加していた学生は全体で約330人いるサッカー部員のうちトップチームのメンバーで、開幕を目前に控えた関西学生リーグに向けた集団活動の一環として、監督やコーチ陣らもともに出航したという。

 同大学の河野仁スポーツ統括本部長(55)は「当初は夕方までに戻る予定だった。白鬚神社前に到着した頃から風が強くなったようだ。けが人の情報は入っていないが、早期に情報を集めて対応を考えたい」と話す。

 同大学のサッカー部は関西学生リーグ優勝や、今年の天皇杯で滋賀県代表となった強豪チーム。間野義之学長は京都新聞社の取材に対して「本当にご迷惑をかけた。申し訳ない」と話した。

 

この記事の関連ニュース