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【解説】「政治とカネ」が大きな争点に 衆院選公示で12人が立候補 4つの選挙区の構図は?

KYTニュース 2024年10月15日 19時44分

(内田キャスター)

 今回の選挙の争点はどういったことになりますか?

(記者)

 大きな争点となるのが、自民党派閥のパーティー券収入をめぐる裏金事件、いわゆる「政治とカネ」の問題です。今回の選挙で、自民党の裏金問題について、県民の審判が初めて下されるといってもいいかもしれません。また県民が痛感している物価高への経済対策についても論戦が交わされる見通しです。そして、県内も急速に加速している人口減少や少子化の問題にどう歯止めをかけていくのか、論戦が交わされます。

(内田キャスター)

 4つの選挙区、それぞれどんな構図になっていますか。

(記者)

 鹿児島1区は3人の戦いです。自民党前職の宮路さんと立憲民主党前職の川内さんは、2度目の対決。一騎打ちだった前回は宮路さんが10万票以上を獲得し、川内さんを破りました。川内さんは今年4月に比例で繰り上げ当選しました。川内さんは長年天文館で辻立ちをしていて、知名度は抜群です。宮路さんの陣営は川内さんの知名度の高さを警戒しています。参政党新人の昇さんは、「新たな選択肢としての参政党の政策をしっかりみて判断してほしい」と訴えていて、前職の2人にどう切り込んでくるのか注目です。

(内田キャスター)

 鹿児島2区は過去最多に並ぶ5人が立候補しましたね。

(記者)

 無所属 前職の三反園さんと自民党 前職の保岡さんは自民党の公認争いがありましたが、保岡さんが勝ち取りました。公認を得た保岡さんは自民党の友好団体から多くの推薦を受けているものの、1区、3区、4区で自民の公認候補を推薦した公明党からは今のところ推薦が出ていません。「三反園さんが強い」。そういう声があるからです。公明党の支持者からも三反園さんを推す声があり保守分裂は避けられません。2人への票が割れることで参政党 新人の矢竹さんは「保守層の新たな受け皿」としてチャンスがあると見ています。共産党の松崎さんは「国民を守っていく政党はどこなのか」党の在り方を訴えています。日本維新の会の辻さんは「時代の最先端を見てきた自分の目から見て本当の未来は鹿児島から始まる」と鹿児島2区から選挙に挑んでいます。

(内田キャスター)

 鹿児島3区は前職同士の一騎打ちですね。

(記者)

 2人は3回連続の対決。前回は野間さん、その前は小里さんが勝っていて、今回も激戦となりそうです。小里さんは、石破内閣で農林水産大臣に就任しました。県農政連などの推薦を受け、組織戦を展開します。地元では「小里さんの顔が見えない」などといわれますが野間さんの陣営は、「大臣ということで浮動票が流れてしまう危険性がある」と警戒しています。しかし「正面からぶつかり現職の大臣を突き落とす」と意気込んでいます。

 鹿児島4区は自民党のナンバー2幹事長の森山さんに社民党の新人山内さんが挑みます。

(内田キャスター)

 投開票は10月27日で16日からは期日前投票が始まります。候補者の訴えを確認してぜひ一票を投じるようにしてください。

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