これから冬にかけ旬を迎える自然薯を使った鹿児島銘菓「かるかん」の奉納祭が行われました。かつて話題となった“自然薯不足”は今どうなっているのでしょうか。
かるかん奉納祭は材料の自然薯が旬を迎えるこの時期に毎年行われています。鹿児島市の鶴嶺神社には県内の菓子メーカー13社が参列。鹿児島の菓子文化の発展を祈願し玉串を捧げました。
かるかんと言えばこんな新聞広告を覚えていますか?
(新聞広告)
「自然薯、買います」
鳥獣被害などの影響で材料の自然薯の確保が難しくなり、2022年メーカーが地元紙に広告を掲載。これが話題になり、南九州のみならず全国から協力の申し出があったといいます。その後、自然薯不足はどうなったのでしょうか。
(県菓子工業組合・岩田英明理事長)
「栽培の自然薯がどうにか天然の自然薯に代わるような状態にクオリティ、品質も上がってきております。引き続き美味しいかるかんづくりに邁進してまいります」
22日に奉納された約200個のかるかんは神社に隣接する仙巌園の来場者に振る舞われました。
(初めて食べた観光客)
「餅みたいだね。おいしいよ」
観光客にとってもお土産の定番となっているかるかん。長く愛される味を守る努力が続いています。
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