鹿児島市で29日、県内の戦没者をしのぶ追悼式が行われました。終戦から今年で79年。当時を知る人も少なくなる中、遺族たちが平和への祈りを捧げました。
県戦没者追悼式には遺族など約600人が参列しました。戊辰戦争から太平洋戦争までの間に犠牲となった約8万5400人に黙とうが捧げられました。
(遺族代表・築地カオリさん(83))
「戦争はやめてください。これは誰もの願いだと思う。子々孫々に自分の体験を語り継ぎ世界の恒久平和を願うことも私たちのの役目でもある」
平和の尊さを後世に伝えるため、鹿児島市の小学生から高校生も参列し、献花台に花を手向けました。
(父を亡くす・松尾四男さん(85))
「B29が来て防空壕に逃げ隠れして学校どころではなかった。今日の戦争、はやくやめていただきたい。本当にかわいそう。我々も経験しているから」
(兄2人を亡くす・白坂ヨシノさん(93))
「かわいがってもらったの。本当に。優しい2人の兄だったから悲しい思いもした。海軍なので白い制服を着て帰ってくるとやっぱり嬉しかった」
家族との大切な時間を奪う戦争。参列者は平和への誓いを新たにしていました。
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