2023年7月、霧島市のグループホームで一緒に生活していた男性(当時48)を包丁で刺し殺害したとして殺人の罪に問われた男の裁判員裁判です。鹿児島地裁は31日、男に懲役23年の実刑判決を言い渡しました。
判決を受けたのは、霧島市の無職金城昇被告(68)です。判決によりますと金城被告は2023年7月、霧島市のグループホームで一緒に生活していた、男性(当時48)の左胸を包丁で複数回刺し殺害しました。
現場となったグループホームは薬物やアルコールの依存症の人の社会復帰を支援する施設です。
検察側は、「過去に殺人の罪で13年服役するなどの前科があることなどから再犯の恐れは極めて高い」などとして、懲役25年を求刑していました。
31日の判決公判で、鹿児島地裁の小泉満理子裁判長は、「犯行直後に「やってやった」と叫んでいることから殺意は非常に強固なものだったと認められる」と指摘。
「殺人罪による服役を終えてから約17年経過しているとはいえまたしても人命を奪うという犯行に及んだことは極めて厳しい非難が向けられるべき」などとして懲役23年の実刑判決を言い渡しました。
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