こちらの街並み、まるで鹿児島市のように見えますが、実はイタリアのナポリ市なんです。街並みが非常に似ていて、鹿児島市とは姉妹都市です。そのナポリの名門サッカークラブが、鹿児島市で撮影した新たなユニホームを公開し、今、ネット上で注目を集めています。
(横山あさみアナウンサー)
「鹿児島中央駅の目の前にまっすぐ通るナポリ通り、鹿児島市とイタリアのナポリ市の間柄が話題になっています」
錦江湾に面し、桜島を望む鹿児島市と、ナポリ湾に面し、ベスビオ火山を望むイタリアのナポリ市。景観が似ていることから、姉妹都市として、交流を深めていますが今、その関係性に注目が集まっています。理由がこちら。
サッカー5大リーグの1つ、イタリア・セリエAで名門クラブとして知られるナポリ。新たなユニホームを公式SNSで公開したのですが、撮影された場所が桜島を望む仙巌園、照国神社に天文館。私たちにとってなじみ深い場所ばかり。さらにそのユニフォームのコンセプトは「日本の武士」。鎧武者や日本刀などの和柄が描かれています。
この投稿は、SNSでもたちまち話題に。さらに鹿児島市の公式Ⅹも、「両市の深い絆と、チームの粋な計らいに感謝します!」とコメント。市の担当者によりますと、ナポリが撮影で鹿児島を訪れるまでユニホームが作られたことは知らなかったとのこと。市は、「大変うれしい。距離があり交流が難しいが今後はサッカーを通じてつながっていきたい」とコメントしています。
鹿児島市民にも画像を見てもらいました。
(鹿児島市民)
「とても素敵、着てみたい。鹿児島と仲良くしてくれているのが良いなと思う。桜島みたいに熱いプレーを期待したい。がんばれー!」
(鹿児島市民)
「うれしい。自分たちが育った鹿児島がはるかかなたのイタリアで使われるのは非常にすごいことだと思う」
ナポリ通りで飲食店を経営する夫婦の反応は…
(飲食店を経営)
「(選手に)チェスト―!って言ってほしい。外国の人が鹿児島に来てもって鹿児島が賑わってくれたらいいなと思う。店の前でユニホームで(写真を)撮ってほしい」
街の活性化にも期待を寄せていました。
ナポリの公式ホームページには、こんな言葉が綴られていました。「深い武士道の精神で結ばれた二つの文化の絆を伝えるために、はるばる日本の鹿児島までやってきた。このユニフォームで、私たちは強さ、敬意、忠誠心を称え、ピッチで誇りをもってプレーする」
来年、姉妹都市になって65年の節目を迎える鹿児島市とナポリ市。遠く離れていますが、サッカーを通じて姉妹の絆がより深まったようです。
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