和泊町の介護老人保健施設を運営する医療法人が県から補助金260万円を不正に受け取っていたことが分かりました。県は補助金の交付決定を取り消し、全額を返還をするよう求めています。
補助金を不正受給していたのは、和泊町の介護老人保健施設「沖永良部寿恵苑」を運営する医療法人「慈心会」です。県によりますと、慈心会は2021年、業務の効率化を図るため介護サービスの業務を管理するソフトを導入したとして県から補助金260万円を受けとっていました。
「慈心会が補助金を不正に受給しているのではないか」と情報があり、6月に県が立ち入り検査をしました。その結果、導入していないソフトの納品書や領収書の写しなどを添付した虚偽の実績報告書を提出していたことがわかったということです。
県は、慈心会に対し補助金の交付を取り消すとともに、補助金260万円に加算金を合わせた約360万円の返還を求めています。
慈心会の上園 敦子理事長は「今後、今まで以上に地域の医療や介護に努め、返還の書類が届き次第速やかに返還いたします」とコメントしています。
県は、「刑事告訴も含めどのような対応ができるか検討していく」ということです。
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