今月17日は早産で生まれた赤ちゃんや家族に寄り添う「世界早産児デー」です。鹿児島市で小さく生まれた赤ちゃんの命の輝きを伝える写真展が始まりました。
『面会に行くたびにこれが最後になるかもしれないと涙をこらえ、毎日「来るね」と行っていた日々』家族のメッセージとともに飾られた懸命に生きる小さな命、そしてたくましく成長した今の姿。
写真展を開いたのは小さく生まれた子どもを持つ家族の交流サークル「ゆるり」です。写真展は今年で3回目で、県内の34家族が参加しました。
医療技術の進歩で救える命が増え、県内では、おととし生まれた赤ちゃんの10人に1人が2500グラム未満で生まれた「低出生体重児」で、1000グラムに満たない赤ちゃんも42人います。
(リトルベビーサークルゆるり 山元理央代表)
「イベントを通じて小さく生まれた赤ちゃんのお母さんに『1人じゃないんだよ』と。みんなキラキラした笑顔なので1枚1枚見てほしい」
26週のとき754グラムで生まれた真鈴ちゃん。現在は…
(山本真鈴ちゃん)
「5歳です。公園で遊ぶの楽しいよ」
小腸から栄養をとれない「短腸症候群」という病気と向き合いつつ、この春から幼稚園へ。今月、初めての運動会も経験しました。
(真鈴ちゃんの母 山本鈴乃さん)
「覚悟しないといけない場面も多々あって医療的ケアも残ったり色々あったけど、生まれ持ったものとうまく付き合っていく方法を見出し付き合えるようになったから彼女自身も天真爛漫に育ってくれた」
写真展は今月18日まで鹿児島市の天文館図書館で開かれています。
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