海上保安庁の幹部を目指す学生が乗船実習を行う練習船「いつくしま」が鹿児島港に寄港し、報道陣に公開されました。「いつくしま」は2024年7月に就役したばかりです。海上保安庁の練習船として最大規模を誇るというその設備とは?
15日、鹿児島港に寄港したのは海上保安大学校の学生が乗船実習を行う練習船、「いつくしま」です。
海上保安庁の幹部を目指す学生58人が九州を周る乗船実習の一環で鹿児島港にやってきました。
2024年7月に就役したばかりで全長134メートル、総トン数5000トン。これまでの練習船で最大規模を誇ります。
最大の特徴が船を操作する船橋が2重構造になっていることです。航海用の船橋の下に、実習用の船橋が整備されています。
(記者)
「こちらが実習生用の船橋。実際に船を操船できる設備が整っていて実践的な学びを得ることができる」
操船権を切り替えることで実習用の船橋でも船を動かすことができるようになっています。
また、学生の増加に対応して、警備救難用のボートを増やすなど学びをサポートする設備が整っています。
(海上保安大学校第一学年福島和花子さん)
「どうしても座学だけではわからないことも多くて実際にやってみると違ったり想定外のことが起こったりしてすごくパニックになるが、作業内容を隅から隅まで把握してしっかり定着できるようにしたい」
練習船「いつくしま」は17日に鹿児島港を出港し那覇港に向かうということです。
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