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「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産へ…その瞬間を待つ県内の関係者は

KYTニュース 2024年12月4日 19時14分

 日本酒や焼酎などを作る技術「伝統的酒造り」が日本時間の5日未明にもユネスコの無形文化遺産に正式に登録される見通しです。100以上の蔵元がある焼酎王国・鹿児島でも期待が高まっています。

 ユネスコの評価機関は先月、日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することが「適当」と勧告。パラグアイで開かれている政府間委員会で、日本時間の5日未明にも正式に決まる見通しとなっています。

4日、県酒造組合を訪ねると、ある物が用意されていました。正式決定の暁にタペストリーに貼る「登録決定」のシール。期待が高まっています。

(県酒造組合 田中完専務理事)

「長い歴史、努力が世界的に注目されるという意味では非常にありがたい。海外展開、輸出促進にも繋がるのかな」

 昨年度の県内の本格焼酎の出荷量は11年連続で減少。海外への輸出も福島原発の処理水問題が影響し伸び悩んでいます。

(県酒造組合 田中完専務理事)

「お酒自体を飲まれる方も少なくなっている傾向にあるここにおいて焼酎の背景、歴史、どう作っているか、麹といった「文化財」としての捉え方が出てくると広く興味を持ってもらえる」

 酒造りの技術が世界的な評価を受けることで、技術を継承する担い手不足を打破するきっかけになることも期待しているといいます。伝統ある日本の酒造りが世界遺産に。その瞬間は、まもなくです。

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