Infoseek 楽天

「打撃どころじゃない」ガソリン価格過去最高の可能性も…来週さらに値上がりへ 運輸業界は悲鳴

KYTニュース 2025年1月8日 19時38分

 私たちの生活に大きく影響するガソリンについてです。先月から、政府による補助金が段階的に縮小され、8日に発表されたレギュラーガソリンの県内の平均小売価格は、187.3円でした。来週16日には、さらに5円ほど値上がりする見通しで、過去最高値の192.9円に匹敵する可能性もあります。

 エブリィが8日に訪れたのは、県内のバス、タクシー、トラック業界の関係者約200人が集まった賀詞交歓会。去年、「2024年問題」や、「ライドシェア」の導入など、様々な動きがあった運輸業界で今、多くの企業が懸念しているのが…

(県タクシー協会・下之角洋会長)

「経営は本当に圧迫している。燃料費高騰」

(志布志貨物・吉村望和社長)

「燃料が上がってきている。使う量も多いので、やっぱり1円上がるとかなり利益に影響する」

 ガソリン価格の高騰です。

 先月19日、ガソリンや灯油などへの政府の補助金が縮小され、県内のガソリンスタンドでも、1リットルあたり約5円値上がりしました。

 8日に発表された県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、1リットルあたり187.3円。全国で3番目の高さで、1か月ほど前と比べると5.2円値上がりしています。

 来週16日には、さらに5円ほど値上がりする見通しで県内では1リットルあたり190円を超え、過去最高値に匹敵する可能性もあります。これには、タクシーやトラック業界も頭を悩ませていました。

(県タクシー協会・下之角洋会長)

「打撃どころじゃない、かなり逼迫している。要するに儲けから全部払っちゃうから利益が出ない。我々の業界は本当に利益が出ない。だから今、廃業を考えている業者がいる」

(県トラック協会・鳥部敏雄会長)

「その打撃は本当に大きい。なので国に対しては補助金をここでカットするんじゃなくて、延長をまたお願いして、どうにか我々の経営が維持できるような支援をお願いしたい」

 国や自治体に補助金の延長や新たな支援を求める声が、相次いで聞かれました。

(県交友会・中村博之会長)

「移動したりサービスを受けたり、物を運ぶのにものすごく大切な業界。それが地元が活性化することだと思っているので、我々の役割はますますしっかり守っていかなければいけない」

 運輸業界はもちろん、私たちの生活にも直結するガソリン価格の高騰。今後、深刻な影響が出てくるかもしれません。

この記事の動画はこちらから再生できます

この記事の関連ニュース