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戦後80年 鹿児島市で「被爆ピアノ」演奏会

KYTニュース 2025年1月10日 19時18分

 今年は、終戦80年という大きな節目の年です。去年は、核兵器の廃絶を訴える「日本被団協」がノーベル平和賞に選ばれました。10日、広島で原爆の被害にあった「被爆ピアノ」の演奏会が鹿児島市で開かれ、多くの人が平和の尊さを感じていました。

 美しい音色を奏でるピアノ。広島に投下された原爆で被爆した「被爆ピアノ」です。爆心地から約3キロの民家で被爆。当時の傷跡は、今も残ったままです。

 被爆2世で調律師の矢川光則さんが修復、保管してきました。矢川さんは、7台の被爆ピアノを所有。平和の尊さを伝えようと全国でこれまで約3500回の演奏会を行ってきました。

 鹿児島市で開かれた演奏会では、地元のピアニストなどが平和への願いを乗せた曲を演奏。訪れた人たちはその美しい音色に聞き入っていました。

(聞いた人)

「実際私たちは今平和に暮らしているが、いろいろな方の思いが詰まっていると思うと、すごく感動した」

(聞いた人)

「平和を伝えるために全国を回って、世界にも広げて、大変良い取り組みだと思って感動した」

(調律師・矢川光則さん)

「平和というのは誰かが与えてくれるものではなくて、1人1人が作り上げていかないといけない。80年前被爆して傷ついたピアノも、こうやってメロディを奏でている。そういうピアノを見て音色を聞いて、とくに今の子どもたち若い子たちが意識を持ってもらうきっかけづくりになれば」

 終戦から80年。改めて、戦争の悲惨さと平和の尊さについて考えなくてはいけません。

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