北朝鮮による拉致被害者、市川修一さんの兄・健一さんが鹿屋市の中学校で講演を行いました。市川さんは「拉致問題という人権問題を風化させないでほしい」と訴えました。
鹿屋市の高隈中学校で講演を行ったのは、北朝鮮による拉致被害者市川修一さんの兄・健一さんと妻の龍子さんです。
(市川修一さんの兄・市川健一さん(79))
「被害者は日本において青春を謳歌し未来に向かって羽ばたいていた。ところが突然拉致されて青春も人生もめちゃくちゃに壊されてしまいました」
修一さんと交際相手の増元るみ子さんが北朝鮮に拉致されてから46年。「愛する家族と引き裂かれた耐え難い苦しみが何十年も続いている」と話しました。
(生徒)
「心に響いた。つらいことなのに話してくださったことに感謝したい。自分も何かできることはないかなと考え続けていきたい」
(市川修一さんの兄・市川健一さん(79))
「一刻も早く連れ戻したい。救出したい。これだけしか頭にない。生徒たちが熱心に聞く姿がものすごく印象的だった。これを機会に人権問題に関心を持ち続けてほしいと願っている」
いまだ膠着状態が続く拉致問題。市川さんは「若い人たちも拉致問題に関心を持ち風化させないでほしい。オール日本で解決につなげてほしい」と訴えていました。
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