いじめや不登校の調査や対応策を検討する会議が開かれ、いじめの解消率が年々、低下していることなどが報告されました。
5日の会議では県内の公立学校でのいじめや不登校の実態について報告されました。昨年度のいじめの件数は前の年より154件少ない1万666件。認知件数は減っているものの、その解消率は年々低下していて、全体の約25%が解決されていないといいます。
増加傾向にあるインターネット上でのいじめについては、SNS上での誹謗中傷や、写真などを勝手にネット上にあげて拡散される事例などが報告されました。委員からは「保護者もネットリテラシーや情報モラルを高めるべき」などの意見が出され、教育現場だけでなく家庭での指導も必要という認識が示されました。
(鹿児島大学・有倉巳幸副学長)
「(長引くいじめ問題は)学校で閉じてしまい問題が大きくなった時に外部の専門機関が知ることがある。早い段階で外部機関との連携をどう取っていくかが非常に重要」
いじめが原因かどうかは分からないものの県内における不登校の児童生徒の数は5432人とこれまでで最も多くなっています。
この記事の動画はこちらから再生できます