海の上で救急患者が発生した際、ヘリコプターで医師を派遣し、治療にあたることを「洋上救急」と言います。10日、医療関係者を対象に訓練が行われました。
洋上救急は、海の上で救急患者が発生した際、ヘリコプターで医師を派遣し、応急処置をして搬送するもので、世界では日本だけが導入しています。
(記者)
「医師と看護師が実際にヘリコプターに乗り、救助された患者を治療する訓練が行われています」
訓練には、第10管区海上保安本部をはじめ、鹿児島・宮崎・熊本の医師や看護師など28人が参加。洋上救急で使う実際のヘリコプターに乗り込み普段とは違う環境を体験しました。
(鹿児島市立病院・井田俊太郎医師)
「普段やっている環境とは違うところがあるので機内の方々とうまくコミュニケーションをとって洋上救急を進められるように頑張っていきたい」
(10管本部鹿児島航空基地・山本亮輔上席機動救難士)
「機内は暗くて、狭くて、騒音があることが特徴で、普段の病院内での医療行為、治療とは違った工夫などが重要になる。訓練をしていただければ、洋上救急の活動にいかせる」
第10管本部の管内では過去5年間で洋上救急の出動が5件あったということです。
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