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預かりボランティアが好きすぎるチワワ テリトリー意識強すぎる甘えん坊 「かわいい子には旅を」と別の家庭に修業に出したら…

まいどなニュース 2024年7月5日 17時30分

耳がピンと立ち、目がまん丸のチワワ、ブルーナ。6〜7歳までブリーダーの元で繁殖犬として過ごしました。保護当初から健康状態は良好でしたが、キャラクターに少しクセがありました。

シャイで気の小さなブルーナの威嚇

ブルーナは、アイドッグ・レスキュー隊に保護されてから、預かりボランティアの家で暮らすことになりました。そこでブルーナはママさんにすぐ懐き、常に後を追いかけ回すほどになりました。しかし、この家のパパさんには全く懐かず。他のワンコや散歩中に会う人々には威嚇することが多かったのです。気分屋な性格で、慣れてくるとフレンドリーになりますが、総じて「気が小さいシャイな性格」と言えます。

固執する「テリトリー」と「ママさん」

ママさんはブルーナの性格を理解し、できるだけ行動に制限をかけずにお世話をしました。その結果、ブルーナは少しずつ気持ちの余裕を持つようになり、一人で留守番をしたり、他のワンコと過ごしたりすることができるようになりました。

しかし、ブルーナに譲れないものは「テリトリー」。後住犬がブルーナの寝場所に来ると「ここは私の場所!」と言わんばかりで激しく追い払い、ママさんに他の犬が近づくとやはり同様の反応を見せます。そうした態度の急変に戸惑う後住犬も多いのです。

ブルーナのママさん依存症も相変わらずで、彼女がいると他のワンコや人間に対して強気になります。しかし、ママさんがいない場面では他のワンコや人間にも愛想良く接します。これは、ママさんがいると安心して気が大きくなるからかもしれません。

「かわいい子には旅をさせろ」−新たなステージへ

このままでは「ずっとの家」を見つけるのが難しいと考え、ブルーナは半年後に別の預かりボランティアの家に引っ越すことになりました。たっぷりの愛情を注いだママさんは寂しく思いましたが、ブルーナの未来のために新しい家にバトンタッチしました。

新しい家でのブルーナは、他のワンコとも上手くやり、争うことなく一緒に寝るようにもなりました。ブルーナは日々を通して少しずつ社会性を身につけ、どんなワンコや人間の前でも笑顔を見せるようになっています。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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