京都府警の嘱託警察犬の嘱託書交付式が京都市伏見区の府警察学校であった。任命されたシェパードやコーギーなど5犬種26匹は、来年3月末までの1年間、嗅覚を生かして行方不明者の捜索や犯人追跡の現場に臨む。
嘱託警察犬は普段は一般家庭や民間訓練所で暮らし、府警の要請を受けて出動する。昨年度は祇園祭や京都マラソンで不審物を捜索する活動など18件の出動があった。
26匹は、昨年11月に実施された審査会で、臭気の選別や足跡追及、爆発物などの捜索の3分野で優れた成績を収めて選ばれた。
4月にあった式では飼い主や指導員ら約30人が出席し、嘱託書や指導員指定書を受け取った。ウェルシュ・コーギーの京[けい](雌、12歳)の指導員斎藤美冠さん(45)は「物を探すのが好きなので、捜索活動の現場では小さな体を生かしてほしい」と話した。
(まいどなニュース/京都新聞)