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夏、家での火災事故→意外な原因のひとつとは? 発生事故の90%が火災です…古い家電に注意を!

まいどなニュース 2024年7月25日 6時50分

「【レトロ家電で火災!】扇風機やエアコンは製造から年数が経つほど火災につながるケースが増える傾向にあると独立行政法人製品評価技術基盤機構・NITE(ナイト、以下NITE)が注意喚起しています。暑くなる前に試運転を行い、異音・異臭・誤動作がないか、リコール対象ではないか必ず確認してください」

 東京都・大田区【公式】(@city_ota)によるX(旧Twitter)への投稿が注目されました。扇風機やラジカセなど、昭和レトロな家電製品も「ヴィンテージ家電」として根強い人気ですが、使用するにはちょっと注意が必要なようで、SNS上には同様のレトロ家電に対する注意喚起の投稿が見かけられます。

「すごいよね…ほしいけど火災が怖すぎるw うちらが生まれる前の超レトロ家電w」

「レトロ家電、火災の原因になりがち。昔はそんなこと思わずに何十年ものの扇風機とかあったけどね。モーターがめっちゃ加熱してた。あれは危ない」

「ちなみにレトロ家電はメンテナンスを怠ると危険ですのでご注意を!!」

扇風機&エアコンも火災の原因に

NITEによると、エアコン及び扇風機の事故は2019年度〜2023年度の5年間に、合計403件(エアコン340件、扇風機63件)あったそうです。

しかもこのうち378件が火災事故で、事故の90%に当たるというデータがあがってきています。すべてがレトロ家電というわけではありませんが、「製造されてからの年数が経った製品ほど、何かしらの不具合を生じて火災に繋がるケースが増える傾向にあります。最近では、趣がある“レトロ”なアイテムに注目が集まっており、昭和レトロを感じる古い扇風機もそのひとつです。物を大切に長く使うのは大事なことです。しかし、製品にも寿命はあります。もし製品に異常が見られたら、直ちに使用を中止し、レトロな製品はインテリアにとどめるなどして安全に過ごしましょう」と呼びかけています。

事故の90%は火災。事故を防ぐために家電の標準使用期間をチェックして

実際、製造からどれぐらい経過したレトロ家電が事故に繋がったのでしょうか?

NITEのデータによると、気になるのは製造後10年を経過していないものでも事故が発生しているということ。事故原因についてNITEは「製造10年以上で製品不具合による事故発生率が上がる傾向にあります。でもそれ以外でも注意は必要」と指摘します。

『製品に起因する事故』の詳細としては、電気部品の絶縁性能が低下するなどの経年劣化による事故や、リコール対象製品による事故などがありました。ちなみに「設計上の標準使用期間を超えている場合は、注意が必要です」とのことだそう。

さらに、注意喚起を行うための「長期使用製品安全表示制度」(電気用品安全法)が創設され、2009年4月に施行されました。

この制度の対象となっている製品は、エアコン・扇風機・電気洗濯機(乾燥装置を有するものを除く)・換気扇・ブラウン管テレビの5品目で、「2009年4月以降に製造または輸入された上記5品目においては、『製造年』、『設計上の標準使用期間』、『設計上の標準使用期間を超えて使用すると、経年劣化による発火・けがなどの事故に至るおそれがある旨』の表示が義務付けられています」とのこと。

設計上の標準使用期間を知るには、製品にラベルや刻印があるのでチェックすることが可能です。逆にいうとそれらがない商品は、相当古いということで、さらなる注意が必要と見受けられます。

安全にレトロ家電を使うためには、内部に劣化がないかどうかなどをしっかり確認し、きちんとメンテナンスすることが必要。レトロなものを末永く使うためには手間が掛かるということを、お忘れなく。使用していない時はコンセントを抜き、少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止するということも大切ですね。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子)

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