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酒飲み達から注文殺到「お酒を呑む人の御守り」まんが日本昔ばなしにも登場した静岡・川津来宮神社

まいどなニュース 2024年7月15日 10時10分

静岡県河津町にある川津来宮神社が頒布する「お酒を呑む人の御守り」が話題となっています。一升瓶のミニチュアを使用したかわいい御守りには、酒難除け、帰宅安全の文字が。お酒好きの人々から、また家族や友人のプレゼント用に、注文が殺到。入手困難となっています。どのような御守りなのか。川津来宮神社の宮司である川津さんにお話を聞きました。

――「お酒を呑む人の御守り」の由来は。

川津:元々当神社、杉桙別命神社(川津来宮神社)は、お酒に由来がある神社なんです。鳥精進酒精進(とりしょうじんさけしょうじん)という、12月18日から23日まで鳥肉や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進・酒精進」という風習があります。これは、祭神の杉桙別命(すぎほこわけのみこと)が酒に酔って野火に囲まれた時、沢山の小鳥たちが羽に水を含ませて火を消し、野火から命を守った、という故事によるものです。 この行事は現在でも町内外の氏子や崇敬者により、守り伝えられています。TBS「まんが日本昔ばなし」でも放映されました。

さらに当神社は、お酒を造るのを許可(税務署の許可)されており、例大祭に宮司が仕込んだ「神のお酒」を御祭神にささげた後、「どぶろく開き」の儀式が行われ、訪れた氏子、参拝者に振舞います。このため昔から禁酒祈願の方が多くみられております。禁酒まではできないが、「酒難除け」の御守をもらえないかと言う声があり、頒布に至りました。

――SNSで大反響、入手困難なようですが。

川津さん:この御守をきっかけに当神社を知ることができ、参拝、御祈祷をうけることができた。実際に神社に参拝し、御神木の大楠を見て感動した。などをお聞きして大変うれしく思っています。

御祈祷やお守り・お札は、本来であれば神社にご参拝いただきお受け頂くのが望ましいですが、遠方の方や感染症対策、病気諸事情によりお越しになれない方のために、郵送による対応も承っております。引き続きネット通販は少量ずつですが頒布も行う予定です。外でも家でも他人に迷惑を掛けない、掛けられない、楽しいお酒を飲むのに役立ててもらえたらと考えております。

◇ ◇

SNSには「これは欲しい」「父に渡したい」「必要かもしれない…」などの反響と合わせて、多くの「買えなかった!」の声が。お酒を呑む人の御守りは、ネットだけでなく川津来宮神社でも頒布中。昭和11年に国の天然記念物に指定された推定樹齢二千年以上のご神木「来宮様の大クス」も見どころです。酒飲みのパワースポット、是非訪れてみてはいかがでしょうか。

川津来宮神社 
X:https://x.com/kawazukinomiya
Instagram:https://www.instagram.com/kawazukinomiyashrine/
HP:https://sugihokowakenomikoto.jimdo.com/

(まいどなニュース特約・ゆきほ)

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