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家と家の隙間で過ごす外猫一家 ご近所さんが協力、無事に捕獲できた 5匹の子猫に幸せが訪れますように

まいどなニュース 2024年9月1日 18時15分

2024年5月、関西エリアのとある場所で、家と家の間で過ごす母猫と5匹の子猫たちがいました。子猫5匹はまだ生まれて間もない様子。

これを見つけた家の人は離乳までの約1カ月ほどまでは見守ることにし、子猫たちが成長した頃合いを見て捕獲保護に乗り出すことにしました。

わずかな隙間に紐で吊るしたケースを設置

外猫一家がいる隙間は実に狭く、人間1人がギリギリ降りれるほど。しゃがんだりするのもできないほどで普通の捕獲保護はまず難しそうです。そこで猫にまつわる様々なサポートを行う会社「ねこから目線。」に相談。かなり難しいと思われる捕獲保護を依頼しました。

スタッフが現場に行ってみると、猫一家がいるのは隙間は、人間が入りずらいだけでなくブロックや配線があり、子猫用捕獲機を降ろしにくそうです。

まずは母猫が隙間から出て、家の玄関先にやってきたところを見計らって捕獲保護。

その後、スタッフは家の小窓からこの隙間になんとか降り、隙間にある移動できるものをできる限り動かした上で小さなキャリーケースを置くスペースを確保しました。

この間、物音を立ててしまえば、子猫たちは人の手が届かない配管の下に潜ってしまうため、慎重に慎重を重ねての作業でした。

ケースに子猫が入ったところで紐を操り90度立てて捕獲保護

確保したスペースに、紐をつけたキャリーケースを降ろし、母猫やエサで子猫たちを誘き寄せ、子猫たちが入ってくることを待ち続けました。

子猫たちが中に入ったところで、キャリーケースの入り口側だけにつけている紐を引っ張りキャリーケースを90度立てた状態に。そのまま引き上げて、無事に子猫5匹を捕獲保護することに成功しました。

不妊手術を実施。母猫はリターンし子猫たちは里親探しへ

ここまでの作業、文章にすれば簡単になってしまいますが、実際はかなり繊細なもの。3時間半ほどの時間を要しました。

それでもなんとか無事に子猫5匹を捕獲保護できたのは、ご近所さんらの協力があったからこそ。作業を終えた後、2日間ほど筋肉痛に悩まされたそうですが、何よりも外猫一家を救えたことを大いに喜びました。

捕獲保護された外猫一家は後に不妊手術を実施。母猫のみをリターンし、今も付近で元気に暮らしています。また、子猫5匹は最初に相談した家の人がいったん預かり、幸せな猫生へと繋げるべく自力で里親さんを探しているとのこと。

何はともあれ外猫一家を救うことができて本当に良かったです。子猫たち1匹ずつに幸せいっぱいの猫生が待っていることを願うばかりです。

(まいどなニュース特約・松田 義人)

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