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目の前に突然、車にひかれうずくまる子猫が…!愛猫を失い「もう猫とは暮らさない」と思っていたけれど、かけがえのない存在に

まいどなニュース 2024年7月31日 14時20分

車に轢かれ車道でうずくまっていた子猫

2016年6月20日、Bさんが仕事で車を移動中、車道でうずくまっている子猫を発見しました。その子猫はすでに車に轢かれた後で、口から血を流し、左前脚を引きずっていました。必死に威嚇しながら逃げようとするも、当然うまく歩けない子猫をBさんはすぐに抱っこして車にあった段ボールに入れました。

その後Bさんは、近隣の家や店舗に飼い猫ではないか確認し、動物病院に連絡しました。病院では顎にワイヤーを入れて固定する手術が行われましたが、左前脚は神経が切れてしまい、治療が難しいとのこと。

「将来断脚する可能性もあるが、現状ではそのままで問題ないと言われました。私が多忙なため、しばらくの間は姉の家で預かってもらい、7月12日に正式に家族として迎え入れました」

かけがえのない存在に

もともと中学生の頃から猫と暮らしていたBさんですが、2年前に老猫を見送った悲しみから、もう猫とは暮らさないと決めていました。しかし、まめたろちゃんとの出会いは運命のようなものでした。初めて家に迎えた日のまめたろちゃんは、姉の家で人慣れしていたため全く怖がることなく、ぴょこぴょこと動き回り、何にでも興味津々でした。亡き先住猫のキャットタワーにも元気に登りお昼寝する姿を見て、Bさんは安堵しました。

まめたろちゃんのフルネームは「肉球黒豆太郎」。その名の通り、肉球が黒豆のように可愛らしいため、この名前がつけられました。普段は「まめたろ」と呼ばれています。性格はおっとりのんびり屋さんで、毎朝家の前を登校する小学生を見守るのが趣味です。“片腕”が使えないため少しどんくさい一面もあり、階段を昇る途中で尻もちをつくこともあります。

Bさんと夫はもともと猫と暮らしていたため、生活に大きな変化はありませんでしたが、現在中学1年生の息子にとって、まめたろちゃんとの生活は特別なものでした。年中さんの頃から一緒に育ってきたため、まめたろちゃんと息子はまるで兄弟のような関係です。どちらも自分が兄だと思い込んでいるため、その微笑ましい関係は家族にとって大きな癒しとなっています。

現在8歳のまめたろちゃんは、おっとりとした性格と片腕の不自由さにもかかわらず、家族に愛され、幸せな日々を過ごしています。Bさん家族にとって、まめたろちゃんはかけがえのない存在となり、その存在が家族の絆をさらに強くしているそうです。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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