「【速報】尿路結石が出た！」
X（旧Twitter）に投稿された写真に、悲鳴続出！それもそのはず、ちるにとらさん（@tirunitora）が投稿した謎の物体は、大きさなんと1cm超え、さらに槍のように鋭利なトゲトゲが数カ所にある衝撃的な形だったのです！
この投稿に、多くの人からコメントが寄せられましたが、特に男性とおぼしき方のリポストは切実で、皆さん想像するだけで悶絶している模様。
「こんなん絶対痛いやろ。。。」
「激痛と言われる形状していますね。恐ろしいです」
「そして尿路結石って本当に地獄の痛みなんですよね。経験者にしかわからないあの痛み」
「でかい、でかすぎる…あの穴から出ていい大きさじゃない……」
「え、出るもんなの！？すげー！」
「つい先日の検診で結石が隠れていることを告げられた者です。怖すぎて何も手につきません」
「自分が5mmの尿路結石で痛み止めのロキソニンと座薬のボルタレン併用しても痛くて寝られなかったのにこれは相当痛かっただろうと思う」
尿路結石の痛みは日本医師会が運営するサイト「健康の森」によると「『七転八倒の痛み』と形容されるように疝痛（せんつう）発作と呼ばれる激しい痛みが特徴的で、冷や汗、吐き気をともなうこともあります（※1）」とのこと。
尿路結石はまさにここでも書かれているように「七転八倒の痛み」や、「人間が感じる最も強い痛みの一つ」とも言われているそう。
さらには、「尿路結石ができるのは男性の方が多く、男女比はおよそ2：1とされています。その理由としては、男性ホルモンが結石の成分となるシュウ酸を増やすためと考えられています（※1）」とのことで、患者数は男性の方が多いようです。
ちなみに尿路結石において自然排出できる可能性が高いサイズは、一般的に1cm以下と言われていますが、ちるにとらさんが投稿した尿路結石……まさかの1cm超え！！
今回の投稿に至る経緯をご本人にお伺いしてみました。
痛みは、ある日突然に
「最初は腰痛を疑いました。痛みのタイプが一瞬だけではなく、波のように強さが変化して長時間・長期間苦しめられた感じです」というちるにとらさん。ついに血尿が出て泌尿器科へ行き、尿路結石と診断され治療を始めたそうです。
「今回の症状の推移と治療や投薬は、以下のような感じでした」
ある日突然、何もしてないのに背中側の腰が痛くなる。痛い日もあれば痛くない日も。
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次第に痛みで立っていられないほど、嫌な汗が出るレベルの痛み（痛みのピークは2時間ほど、ピークがすぎれば割と楽になる）
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症状から急性腰痛ではないかと思い、整形外科を受診
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レントゲンを撮ったがこれといった症状が見つからず、急性腰痛という診断に
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急性腰痛の薬を処方され服用したが改善せず（しかしながら痛み止めが効いていたようで、痛くない週もあったため、急性（慢性）腰痛だと認識）
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痛みの発症から約3カ月ほど経ってから、血尿が出たので泌尿器科を受診
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レントゲン（1回目）＆膀胱内視鏡検査をしたけれど特定できず
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2週間後、レントゲン（2回目）で尿路結石と特定
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毎日薬と水2リットル飲む生活が始まる
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尿路結石の薬を飲み始めて3週間ほどしてから、痛みが消えてきて尿道の違和感を感じながら1週間ほどすごす。
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結石を自然排出（排出時は痛みはなく、前触れなしでスポーンと出てきた）
尿路結石はとてつもない痛さというけれど、その痛みの度合いについて伺ってみると……
「痛い日は、それこそ横になってのたうち回りたくなるレベルが数時間、発作のように突然やってくるんです。医者が言うには、結石が尿道の峠となる部分を通過するときに痛むそうで、逆にそうでない日は痛みが弱いそうです。まあ筋肉痛くらいのレベル。ちなみに痛みの強さを瞬間最大風速的に言えば、私の場合はそこまで強くなかったです。それこそ小指をぶつけて捻挫した時の方が痛かったような……ただ、痛みが数時間続くので、体力的にも精神的にもキツイです。総合的な『辛さ度合い』で言えば、間違いなく人生で3本指には入るという印象ですね」とのことでした。
ちるにとらさんの結石は、狂気的な形をしていた分、尿管に滞在している間の辛さは相当な印象ですが、排出時の痛みは幸運にも軽かったようです。
「尿路結石ができたのは初めてでした。尿路結石のメカニズム等詳しくない素人なので何とも言い難いですが、結石ができた理由は謎です。診察に行くと、医師からは『ご苦労様でした』と言われました 笑」
夏場は結石予防のためにも水分補給を！
実は尿路結石の発生は季節変化にも影響を受けるらしく、特に夏季に多いという説が！その理由は、気温が高く汗をかく夏場は脱水傾向になり、尿が濃縮される（濃くなる）ことで、結石の原因成分が結晶となりやすく、結石ができてしまうからだとか。「結石ができる原因はまだ明らかにはなっていませんが、生活習慣が大きく影響することはわかっていて、バランスの悪い食生活や運動不足の状態にあると結石ができやすいことが知られています。また、夏は汗をたくさんかいて尿が濃くなる分、結石ができやすくなってしまうので注意が必要です（※2）」とも言われています。
まさに、今！という暑い季節に、ちるにとらさんも発症したようです。
「尿路結石は、医師から分析するからと回収されました。その後、結石はもうカラダから出てこないので、多分すべて出てしまったんだと思います。残念なのは、この尿路結石は分析過程で砕いてしまったらしいので、もうないんですよ」とのこと。
後日、ちるにとらさんが渡された分析結果によると、ほぼシュウ酸カルシウムの塊だったそう。シュウ酸は、日本人の尿路結石の原因で最も多い成分とのことです。
日本医師会の健康の森によると「シュウ酸はいわゆるアクの成分で、シュウ酸を多く含むホウレンソウ、タケノコ、紅茶、チョコレートなどのとりすぎには注意しましょう。また、動物性タンパク質、砂糖、塩分のとりすぎは尿中のカルシウム濃度を高め、脂っこいものも尿中のシュウ酸濃度を高めるので注意します。
カルシウムについては、以前は結石によくないとされていましたが、腸の中でシュウ酸と結合してシュウ酸の体内への吸収を抑制してくれるので、積極的にとるようにしましょう（※1）」さらには、「結石形成を防ぐには、水分を十分に補給することです。尿の量が多ければ、小さな結石ができても自然に排泄されることにつながるからです（※1）」とのことでした。
とにかく、バランスの良い食生活と適度な運動を心がけ、夏は水分補給もきっちりと！
（※1）日本医師会「健康の森」から引用
（※2）千葉医師会広報誌「ミレニアム」から引用
（まいどなニュース／Lmaga.jpニュース特約・東寺 月子）