地震の臨時情報や台風の接近時に限らず、災害に備えた備蓄は常にしておきたいものです。首相官邸HPの「災害が起きる前にできること」では、飲料水や非常食は3日分(大規模災害発生時には1週間分)の用意が推奨されています。3日〜1週間の備蓄は、水ならひとり1日3リットルが目安となるので、食料と合わせて保管するとかなりの量です。しかも、いざという時に消費期限が切れていたということがないように、定期的なチェックも必要になります。その手間をなくして簡単に管理する方法がXに投稿されて話題になりました。
「震災用の備蓄はしまっておくんじゃなくて、日常使いして回していこうね、と教えてもらった静岡県民の一室がこちらです。普通に生活として便利。」
こんな投稿をしたのは一人暮らしの「yu」(@yuni2141)さんです。添付された画像には、水やお茶、カップ麺、お菓子などが箱のまま重ねられています。箱のサイドは窓のように切り取られていて、どのくらい残りがあるか一目瞭然。yuさんは、普段の生活でこの備蓄を使い、残りが少なくなったら買い足す方法をとっています。
投稿にはさまざまなコメントが届いた
投稿にはさまざまなコメントが寄せられて、ブックマークは4千を超えました。
「もはやスーパーのバックヤードw w wでも結局これが一番賢い備蓄な気がする」
「災害の備蓄対策として、箱買いのローリングストックは在庫管理が明瞭でとても良さそう」
「段ボールを積み上げて、サイドから取り出していくスタイル頭いい!(見た目がイマイチなのでストックルームの中にしたいけど)」
「これはパントリー内でしょうか。普通の室内でこれをやると地震の時崩れたり散乱して通路を塞いだりして大変なことになりそうなので、保管場所には注意ですね」
「慌てて買い出しや買い占めをするより、日常生活でいざという時に備えておく、大変有益な投稿素晴らしく感じました」
「しまっとくと賞味期限とか切れてあかんわ。これが最強かも」
yuさんは友人に教えてもらって、去年から備蓄を日常で使い回す方法に変更しました。最初は残量が見えるようにしていなかったので、在庫を切らしたり買い過ぎたりしていたそう。最終的に、サイドをカットして在庫が見える現在の形に落ち着きました。
また地震で倒れることを心配するコメントもありましたが、備蓄品を置いているのは使っていないクローゼット代わりの部屋の一角。また、風通しも良い部屋で今のところ虫の発生は確認していません。ですが、気になる人は転倒防止を施した耐久性のある棚に置き換える方法がいいかもしれないとyuさん。「ただ、買ってきた段ボールをそのまま置けるのが利点なので、悩みどころです」とのこと。
備蓄品、どんなふうに選んでる?
備蓄する商品は、「自分が好きなもので、調理いらずで食べられるもの、長期保存ができるものを選んでいます」。災害の専門商品でなく、好きなものを備蓄できる点もこの方法のメリットかもしれません。yuさんはペットボトル飲料のほかに、野菜ジュースやオレンジジュースなどの紙パック飲料も普段使いの部屋に2箱ずつ常備していて、こちらは500ミリリットルのペットボトルは使い勝手が悪い人にもおすすめなんだとか。
「『買いに行くのめんどくさいから使ってない部屋に置いとけ』『ウイダーはあると飲んじゃう、けど高いからそんなに消費したくない、けど便利だから置いとく…っ!』みたいな、めちゃくちゃズボラが行き過ぎた結果がなんか備蓄になっているだけなので、こんなに反響を頂いて驚いています」(yuさん)
政府広報オンラインでも「ふだん食べているカップめんや缶詰、インスタント味噌汁など少し多めに買い置きし、賞味期限の古いものから消費し、食べたらその分を補充していく」という『ローリングストック』を薦めていますから、自分に合った残量確認方法を見つけて備蓄できるといいですね。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)