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「ウソみたいだろ…誰も知らないんだぜ」戦隊ヒーローがつぶやくのは…? 「この色が自然素材!?凄すぎる」

まいどなニュース 2024年9月3日 12時10分

 疲れ切った様子で座り込む見慣れない戦隊ヒーローのつぶやきがXに、スルスルと流れました。

「きれいな色してるだろ。ウソみたいだろ。天然素材、自然色素等で色付けしてるんだぜ。それで…。アレルギーに対応するため原材料の卵を蜜柑に、そば粉をもち麦に変えたのに…誰も知らないんだぜ。な。ウソみたいだろ。」

 あれ?戦隊ヒーローではなく、漫画『タッチ』だったの?

 それはさておき、なんの話かというとグリーンやピンク、黄色などのカラフルな「そうめん」についてのつぶやきでした。投稿したのは寛永12年(1635年)創業の「五色そうめん株式会社」(@goshikisomen)(愛媛県東温市)です。

 享保7年(1722年)には五色のそうめんを開発して、八代将軍徳川吉宗や朝廷に献上していたといいます。にもかかわらず「五色そうめん自体今知りました…。」という声もちらほら。

「もっと主張していいと思います」
「この色が天然素材!?!?凄すぎる!!!」
「アレルギーっ子の親としては、とても嬉しいです☺️」
「4歳の偏食小食の息子が色々色があると嬉しがって食が進むので本当に感謝しております。。。 でも…それは知らなかったです…⚾️」

 「五色そうめん」という名称ですが、実は9色あります。一般的な白のほか、梅肉で色付けしたピンク(赤)、抹茶のグリーン、蜜柑のオレンジ、いよかんの薄オレンジ、柚子の黄色、クチナシの水色、黒ゴマのグレー、もち麦の薄茶色です。そのうち7色が色別に束ねられた可愛いパッケージの「いろいろそうめん」は、子どもが楽しめるセットとしても販売されています。

 戦隊ヒーローやそうめんについて五色そうめんの広報担当者さんに聞きました。

──卵やそばを使って色付けしていたものを、アレルギー反応が出にくい素材に変更されたのですね。

 当初から自然の素材を練り込んだ色麺ですが、時代とともに素材や色合いは変遷してきました。卵や蕎麦をいつから使うようになったかは戦災などで資料が残っていないためわかりませんが、近年、食の安全への関心が高まってきたこともあり、アレルギー対策のため数年前に変更しました。

──アレルギー対応されていることを「知らなかった」という人も多くいました。

 たしかに卵、蕎麦を依然使っていると思いこまれている方もいるようです。自然の素材を使った色麺ということを、もっと知ってほしいと思いポストしました。美味しい色麺で食卓をより楽しくしていただけたらと願っています。

──呟いていた戦隊ヒーローは?

 「素麺戦隊ゴシキメン」です。子供たちに五色そうめんに親しんでもらおうと企画しました。当初は5人(5色)の漫画・アニメキャラでしたが、合体させた現在の実体キャラが誕生しました。各地の児童施設訪問やイベント、CMなどの広報活動に登場しています。ゴシキメンのイラストを使った新聞広告シリーズは、日本新聞広告賞を受賞しました。

 ◇ ◇

  五色そうめんをたくさんの人に食べてもらうため日々活動している「素麺戦隊ゴシキメン」の決め台詞は、「そうめんは流しても俺は誰にも流されない」です。「五色そうめんを全国に連れてって」(混乱しながら、南ちゃん風に)。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)

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