Infoseek 楽天

SNSで大人気モフモフ猫ファミリーの最年長「じろう」さんが舌がんに…虹の橋を渡る BSテレビ「ねこ自慢」にも出演

まいどなニュース 2024年8月27日 14時20分

「じろうさんが亡くなりました。少し前に舌癌が見つかり、レントゲンを撮ると顎と顎の骨にも転移していることがわかりました。
最後は、自宅で母と会話をしながら息を引き取りました。
じろうさんに出会えて、本当に幸せでした。率先してみんなのお世話をしてくれる、優しくて思いやりのある子でした。14年間、本当にありがとう。また会えることを願っています。」

X(旧Twitter)のフォロワー数が36万人超という、ブリティッシュショートヘアの大人気猫ちゃんたちの日常を紹介している飼い主の「猫は液体」さん(@jirosan77)が8月初旬、闘病していた最年長のじろうさん(享年14歳)が虹の橋を渡ったことをXに報告。投稿には、死を悼むフォロワーらからコメントが殺到しています。

「寂しくなるよ 癒しをありがとうね」

「じろうさん...頑張ったね...ご冥福をお祈りいたします」
「寂しくなるよ 癒しをありがとうね」
「可愛くて優しいじろうさんが大好きです」
「天国でうちのミュウを見かけたら遊んであげて下さいね」
「主様 お母様 みんなと仲良く楽しく過ごせた時間分けてくださり お別れの時もどれほど辛かったかお察しいたします。最後まで一緒に過ごせてじろうさんも幸せだったと思います。深い悲しみの中心身ご自愛ください」

多くの人たちが悲しんだじろうさんの死。じろうさんをおうちにお迎えした時のことや最期の時のことなどを、飼い主さんに聞きました。

5年以上前から猫カリシウイルス感染症で口内炎に…息を引き取る2週間前に舌がんが見つかる

――じろうさんが虹の橋を渡ったとのこと。

「8月7日深夜に息を引き取りました」

――闘病していたのですね。

「5年以上前から猫カリシウイルス感染症で口内炎を患っていました。猫にとって完治しない感染症なんです。口内が痛くても毎日薬を飲みながらも食事はとれていたのですが…突然、亡くなる1カ月ほど前から食事をとれなくなり、また顎の辺りが腫れていたこともあり一度病院に連れて行きました。その時は、『リンパが腫れている』とだけ言われて、帰宅しました」

――がんが見つかったそうですね。

「はい。一向によくならなかったため、亡くなる2週間ほど前に別の病院に連れて行ったところ、舌がんと言われ、レントゲンを撮ると顎と顎の骨にも転移していました。先生からは『長くはない』と宣告されました。また食事がとれなかったのは、舌のがんが大きくなって、気道を圧迫していたためのようで…食事がとれなくなってからは、ずっと点滴を打っていました。先生によると、高齢になると免疫力が下がり、がんになる子が少なくないみたいです」

高齢で食事もとれず、体力がないため手術は断念 最期の日までお母さんがつきっきりで看病

――手術などはできなかった?

「高齢のうえ食事がとれない状態だったので、全身麻酔をして手術をする体力はありませんでした。また、手術後も放射線治療をしなければならなかったため、手術を諦めました」

――最期の日を迎えるまでのじろうさんの様子は。

「最期は苦しまないようにしてあげたいと思い、酸素室をレンタルしました。酸素室にいると呼吸は少し楽になっていたようです。母はじろうさんにつきっきりで看病していました。最期の日は、酸素室で大好きな母から『じろう、ありがとう』などと呼び掛けられると、頑張って返事をするじろうさんがとても切なく胸が締め付けられました」

じろうさんは8月7日深夜、静かに息を引き取りました。後日、花が敷き詰められた段ボールの中のじろうさんと猫ちゃんたちは最後のお別れしたそうです。

   ◇  ◇

「じろう」さんは、ペットショップで“売れ残り”の子猫だった

じろうさんは、飼い主さんのお父さんが徳島県の小さなペットショップのサイトで見つけた猫さん。兄弟猫5匹がいたのですが、じろうさんだけ売れ残っていたとか。一番気が弱かったというじろうさんですが、お父さんは家族に相談することもなくおうちにお迎えし、お母さんとケンカ。とはいえ、猫が大好きなお母さんはお迎えした日からじろうさんをとってもかわいがっていたといいます。

2015年からは、飼い主さんがじろうさんたちの動画や写真などをTwitterに投稿するように。そしてじろうさんを皮切りに、ブリティッシュショートヘアの猫ちゃんたちをブリーダーさんからお迎えし、ブリティッシュ“ファミリー”が誕生。SNSでモフモフ感たっぷりのじろうさんたちに多くの人が癒やされ、一躍人気猫の仲間入り。そんなじろうさんは、10月からBS-TBSのテレビ番組「ねこ自慢」(毎週水曜日夜10時~10時54分)でMCを務めたこともありました。

また、じろうさんは、後からやって来た猫ちゃんたちの面倒をみる穏やかな性格で頼もしい存在でもあったとのこと。特にみかんちゃんはじろうさんのことを親猫のように慕っていました。じろうさんがいなくなってから、今もみかんちゃんは寂しそうにしているそうです…。

飼い主さんのおうちには、ブリティッシュショートヘアのみかんちゃん(7歳・雌)、ぽてとくん(6歳・雄)、てんぷらくん(5歳・雄)、あんみつちゃん(4歳・雌)、とんかつくん(2歳・雄)がいます。ぽてとくんたちの日常を紹介するYouTube動画も公開しています。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

この記事の関連ニュース