「届かないと思うけど コミケ帰りの優しいお兄さんへ」
ある投稿がXで注目を集めています。Xユーザーで3児の母であるひぃ（@meganenu）さんは、ある日家族で出かけた帰り道での出来事をXに投稿しました。
ひぃさんの息子さんが電車内で飴を食べようとした際、誤って地面に落としてしまったそう。その際、偶然居合わせた男性が飴を拾い、自身が持っていた新しい飴をひぃさんの息子さんに手渡してくれたといいます。
「お兄さんに幸あれ！」と綴ったひぃさんの投稿には4.7万ものいいねがつき、大きく拡散されることとなりました。ひぃさんに当時の状況など、お話を聞きました。
この日、祖父母を含む家族で出かけていたというひぃさん。帰りの電車内で幼稚園児の息子さんが少し騒ぎ始めたそうで、祖母が塩分タブレットを手渡すも、息子さんが食べようとしたところで床に落としてしまいました。
飴は床を転がり、向かい側に座っていた男性の足元へ。男性はすぐに拾ってひぃさんに手渡してくれたといいます。ひぃさんが男性にお礼を言う一方で、長男くんは食べられなかったことに泣き出してしまい、それを見た男性は自身のカバンから塩分タブレットを取り出し、差し出してくれました。
「咄嗟にお礼を述べ、長男の機嫌は直り、嬉しそうに頂いた塩分タブレットを食べました。長男にも『長男くん、優しいお兄さんが塩分タブレットくれて嬉しかったね。ありがとうって言おうね』と伝えましたが、照れてしまい本人の口からはありがとうとは言えませんでしたが、電車から降りた後『食べれてよかった、うれしかった』とニコニコとしてました」（ひぃさん）。
その日は「コミックマーケット」開催日で、この出来事があったのは会場最寄り駅付近。男性が持つ紙袋と同じものを電車内で多くの人が持っていたことからひぃさんは男性が同イベントに参加していたのではと考え、投稿に盛り込んだといいます。
投稿は7000件以上リポストや4.7万にものぼるいいねで大きく拡散されており、「なんて素敵な話なんだ」「そのお兄さんに届きますように」などの温かいエピソードに心を打たれる人も相次ぎました。
当時を振り返り、「ご自身もコミケ帰りでとても疲れていたであろうなか、電車内で泣き出してしまった子供にいやな顔ひとつせず、咄嗟にあのような行動は簡単に出来ることではないので本当に感動しました」とひぃさん。
Xでの反響については、「将来、私たちの子供が大きくなった時あの優しいお兄さんのような行動ができるそんな大人になって欲しい、そしてこんな素敵な方が居たと微妙ながら世の中に届いて、あわよくばお兄さんにも届いたら嬉しいなぁと軽い気持ちでポストしたので、すごい反響があり素直にビックリしています」。
なお、残念ながらX上でその男性には出会えていないそうですが、もし伝えられるのであれば「あの時は、ありがとうございます。とても長男は喜んでいました。今後のお兄さんの人生に幸せが沢山降り注ぎますように！と伝えたいです」（ひぃさん）。
（まいどなニュース・門倉 早希）