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関西人がマジトーンで言う「お前おもんないねん」の真意に震えるネット民「最後通告みある」「辞書にそう書いといて」

まいどなニュース 2024年9月26日 7時30分

「知らんけど」「行けたら行く」など、関西人がよく口にする言い回しには、しばしば独特な意味合いが含まれている。

そんななか、関西人が真剣な口調でこれを言う時には想像以上の意味があるという、橙(@_0ranssi_)さんのX(旧Twitter)の投稿が話題になった。

強烈な「拒絶」の意思表示

「関西人がマジトーンで『お前おもんないねん』ていう時は、『お前のふるまいは我々と善悪や道義、礼節などの価値観を共有しておらず、友好的に接しかねる』ぐらいの意味合いなので、強烈な拒絶の意思表示なのである。『お前の存在が耐え難い』という全思いが『おもんない』に乗っかっている」

関西出身の橙さんのポストによると、この場合の「おもんない(面白くない)」は、話の面白さや、お笑い的なウケる/ウケないを指摘するような生やさしいものではないという。

「(話が)ちょっと滑ったくらいで真顔でおもんないとか言わんよ。スッと差し出して来られたら相当な地雷を踏んだと思った方がいい」(橙さんのX(旧Twitter)の投稿より)

「本気で終了」の絶縁宣言

橙さんの投稿を受け、Xには多くの共感の声が寄せられた。

「何かと笑い話にして少々の失敗や悪事をなあなあにする関西人が、笑いごとに出来ない(=シャレにならないほど邪悪、人の道に外れてる、無能)と判断した時に出るのがマジトーンのお前おもんない、ですからね」

「単純にうまく笑い取れなかった系は、こっちがうまく拾って笑いにするだけやし、関西人は自分が滑ることにも慣れてるから、おもんないとは言わん。どうやっても笑いになんて変えられんぐらい邪悪な人間やと判断した時に出るセリフかも」

「その場から去ってほしい、二度と会いたくない、お前どこでも嫌われてるやろってのまで含む。本気で終了ですってこと」

「<死ね>を100重くらいオブラートに包んでお出しする言葉です」

「絶縁宣言ぐらいに思ってもらって大丈夫です」

「関西人は面白い、とされているけど、相手への配慮が高いってのが正解なんですよ。ツッコミでオチをつけてあげるとか、多少無理して笑ってあげたり。なので『お前おもんない』は、お前の言うことに愛想笑いすらしたくねーよっていう、マジモンの拒絶なんだ」

「関西むずい!」「辞書に書いといて」

「『お前死ね』と言われるよりもはるかにキツい」といった、関西人からの告白に対して、「そこまで深刻な意味合いがあったとは」「関西むずい!」「辞書にそう書いといてくれ」といった、戸惑いの声も多く寄せられた。

それに対して、「これ言う時は顔笑ってないし、日頃遠回しに言う京都でもさすがにあからさまな態度取るから、それが解らないならどこの地域の人を怒らせても解らないんじゃない?」「関東人だろうが何地方だろうが、声に怒気が入ってるから、余程空気が読めない人でない限り怒ってるとわかると思う」といった見解も寄せられた。

関西人の優しさ…「最後通告」まで何段階もある忠告

「喧嘩の際など、単なる負け惜しみや話題逸らしとして逃げるために使う輩もいる」という声もあったが、そういった捨て台詞の類と、今回の投稿における「お前おもんないねん」は明らかに重さが異なるようだ。

そして、関西人の口からこの「人間関係の最後通告」が出るまでには、なんらかの忠告や段階があるという。

「初手で、『お前おもんないねん(マジトーン)』はほぼ無い。関西人、優しいので。何回か柔和な注意を経た上での最後通告」

「これが出る前に何らかの『ええ加減にしときや』のサインが出てる」

「多分この何段階も前から、『それおもんないで笑』『いやいや、おもんないでそれ半笑』『笑えんて、やめとき苦笑』みたいに冗談混じりで忠告された上での最後通牒みはある」

「もうええって(まだ大丈夫)→おもんないって(ギリギリ引き返せるライン)→ほんまにおもろい思ってん?(限界1秒前)→おまえおもんないねん(終了)」

非常に強い侮蔑の意味を持つ表現だからこそ、「イジメや迫害の際にもこの表現は使われることはある」というコメントも見受けられた。いずれにせよ、誰かに対してマジトーンで「お前おもんないねん」と言わない/言われない人間関係が望ましい。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)

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