元保護犬さんだったというワンちゃんが、きちんとお座りをして飼い主さんをお出迎えしている姿が「X」で注目を集めました。
「ルビーが初めて出迎えてくれた。嬉しすぎる」
こんなひと言とともに写真を投稿したのは「保護犬 ルビー」(@RUby0522dog)さん(以下、飼い主さん)です。テキストには末尾に「号泣」の顔文字が添えられており、その胸のうちが伝わってきます。この姿を見た人からは「泣ける……」「素晴らしい!」「お利口さんだね。可愛いなぁ」とその愛らしさを称える声が届いています。
ワンちゃんのお名まえは「ルビー」ちゃんといいます。現在7歳のルビーちゃんは広島出身で、ごはんとお散歩が大好きなのだそう。
元保護犬だったルビーちゃんについて飼い主さんは、
「ルビーは子犬の頃山で捕まり、親犬や兄弟犬と離れ離れになった。
施設で4年暮らし、東京に行き、埼玉に来た。それでも泣き言など言わずに強く生きている。本当に強いヤツ。」
と固定ポストでお家にお迎えするまでの経緯を書いています。
大変な経験をくぐり抜けて飼い主さんのもとへたどり着いたルビーちゃんのことをお聞きしました。
「イタズラもした事はないし、無駄吠えもありません」
――ルビーちゃんについて教えてください。
ルビーの性格は元野犬ということもあり、ビビりです。物音や人、他のわんちゃんにもビビっていました。今は色々な事に慣れてきましたが、未だにメガネをかけた男の人と子犬は苦手です。ただ、仲の良くなったわんちゃんや飼い主の方を見つけると喜びます。
チャームポイントは目です。とても優しくもあり、全てを見抜いている様なクールさも持ち合わせています。そして家では本当にお利口さんです。イタズラもした事はないですし、無駄吠えもありません。
――とても素敵なお名まえです。
ルビーという名前は保護施設にいた時からついていた名前です。譲渡される時に名前を変える方も多いと言われたのですが、ルビーという名前に反応していましたし、とても綺麗な名前で呼びやすいのでそのままにしました。
お家に来て、2年半たった今年の9月に初めての「お出迎え」
――撮影時のことを教えてください。この日はお家にお迎えしてどのくらい経っていたのでしょうか?
出迎えてくれたのはルビーを迎えて2年半たった今年の9月でした。普段通り帰宅したら、いつもは寝床にいるルビーがリビングに出てきてくれたので写真を撮りました。
――この後はどうなりましたか?
この後ルビーは満面の笑みで散歩に行きたそうでしたので、すぐに散歩に行きました。この日以降は、お出迎えをしてくれない事が普通です。ですが一度だけ出迎えてくれました。その一筋縄にいかないところが大好きです。
「控えめかつ存在感のある姿」を見習いたい
「ルビーは、本当に昔から居たかのように、家族に寄り添って楽しく生活しています。ルビーは自己主張が少ないですが、家族が朝起きると少しだけ挨拶がてら、顔をだします。家族で話しをしていると、近くに座って黙って聞いています。そんな控えめな姿に癒されています」と愛犬との日々の暮らしについて話す飼い主さん。
さらに「家族にとってルビーはかけがえのない存在でもあり、控えめでありながらしっかり存在感を出す姿は私の社会人としての目標でもあります」(飼い主さん)と愛情と感謝の気持ちを語っています。
(まいどなニュース特約・山本 明)