デキ婚(できちゃった結婚・授かり婚)の離婚率は意外にも低く2割に満たず――そんな調査結果が、離婚問題の情報提供メディア『ツナグ離婚弁護士』を運営する株式会社Clamppy(東京都中央区)による「結婚について」のアンケート調査でわかりました。また、デキ婚をした人の9割が「デキ婚を後悔していない」と回答したそうです。
調査は、デキ婚(できちゃった結婚・授かり婚)した全国の男女970人を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。
はじめに、デキ婚をした人の「離婚率」を調べたところ、「離婚している」と答えた人は全体の16.6%となりました。
ちなみに、厚生労働省の「2022年 人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、特殊離婚率(その年の婚姻件数と離婚件数を比較した数値)は約36.8%とされているため、デキ婚の離婚率はむしろ低いといえるでしょう。
回答者のコメントでは、「愛する子どもを授かることができたことが何よりも幸せ」(30代男性)、「子どもがいなかったら続いていないかもしれない。この子がいるから家族なんだなと思える」(20代女性)など、子どもの存在はより大きなものという声が多く寄せられました。
次に、「デキ婚時の年齢」を尋ねたところ、男女いずれも「20~24歳」(男性29.7%、女性40.8%)と「25~29歳」(男性38.0%、女性36.0%)に回答が集まり、20代が約7割を占めました。
一方、デキ婚後に離婚した161人の「デキ婚時の年齢」では、「20~24歳」(男性40.4%、女性50.3%)が最も多くなり、デキ婚後に離婚した人は、男女いずれも20代前半で結婚している傾向が見て取れました。
さらに、結婚から離婚までの「平均婚姻年数」を比較したところ、一般的な夫婦では「4.9年」、デキ婚をした夫婦では「4.8年」となり、離婚までの婚姻年数にそれほどの違いは見られませんでした。
また、デキ婚をした人の「離婚を決意した理由」としては、1位「女性の負担が大きくなりすぎた」、2位「交際期間が短く互いをよく知らないまま結婚した」、3位「経済的に苦しくなった」という結果となりました。
では、デキ婚をした人は、デキ婚を後悔しているのでしょうか。この質問に対しては、90.0%が「後悔していない」と回答し、「後悔している」と答えた人はわずか10.0%という結果になりました。
「後悔していない」と答えた人からは、「デキ婚だろうがデキ婚でなかろうが、それほど大きな違いはないと思っているので後悔することはない」(30代男性)、「離婚したが、子どもを育て上げることはできたので後悔はない」(40代男性)、「別に誰かに迷惑をかけたわけでもないし、可愛い我が子を授かったことに変わりはないから全然後悔はしていない」(40代女性)、「離婚は辛い経験だったが、子どもがそれを全て救ってくれている」(40代女性)といった意見が寄せられています。
一方、「後悔している」と答えた人からは、「順序を守って結婚から出産の流れの方が健全だと思うし相手のご両親にはいまでも申し訳ないと思う」(20代男性)、「恋に盲目なまま結婚してしまったので相手の欠点を正しく認識できていなかった」(30代女性)などの声が目立ちました。
また、「離婚を回避する方法」については、「新婚生活がまともにできないので、相手のことを思いやってあげて、しっかりとサポートしてあげられること」(30代男性)、「2人だけの生活と子どもが生まれてからの生活も全く違ってくるので、自分の考えもある程度我慢しつつ、お互いのあゆみよりが必要」(40代女性)といった意見が多くみられました。
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【出典】
▽ツナグ離婚弁護士/デキ婚の離婚率は高い?デキ婚で離婚する理由と離婚を回避する方法を解説