求人数が多く努力次第で稼げるイメージもある「営業職」。興味がありつつも営業職への転職を躊躇している人も多いのではないでしょうか。株式会社R&G(さいたま市大宮区)が実施した「営業職の転職事情」に関する意識調査によると、約3人に1人が営業職への転職前の職種も「営業職」だったことがわかりました。では、転職先に営業職を選んだ理由にはどのようなものが挙げられたのでしょうか。
調査は、営業職への転職経験がある全国の20~40代の男女81人を対象として、2024年7月~8月の期間にインターネットで実施されました。
営業職への転職経験がある81人に「転職前の職種」を聞いたところ、「営業職」(28人)が最も多く、次いで、「事務職」(17人)、「接客・販売職」(11人)が続きました。
また、「営業職への転職理由」については、1位「稼ぎたい」(21人)、2位「向いていると思った」(15人)、同率3位「前の会社に不満があった」「スキルアップしたかった」(いずれも11人)という結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:稼ぎたい】
▽給与水準が高かった(34歳男性)
▽インセンティブがあり、実力次第で給与が増えるから(27歳男性)
▽インセンティブが欲しかったから。自分の頑張りで給料にメリハリが欲しかった(27歳女性)
【2位:向いていると思った】
▽接客や交渉が好きだから(32歳男性)
▽前職が営業だったため、アピールがしやすいから(46歳男性)
▽コミュニケーションを取ることや、目標に向かってやり遂げることが好きなので(24歳女性)
【3位:前の会社に不満があった】
▽拘束時間が長く、会社自体の業績がかなり悪化していたこと(24歳男性)
▽残業が多い上に、遠隔地への転勤が多々あったから(28歳男性)
▽営業の仕事自体はおもしろいと感じていたが、職場環境が合わず転職した(26歳女性)
【同率3位:スキルアップしたかった】
▽営業力を身につければ、どこでも生きていけると思ったから(23歳女性)
▽スキルアップを考え、BtoCではなくBtoBの業務をしたいと思った(24歳女性)
▽自分で仕事を受注するスキルを磨くため、若いうちに一度営業職の経験を積んでおきたかったから(30歳男性)
続けて、「営業職への転職方法」を尋ねたところ、「転職エージェント」(38.2%)、「知人の紹介」(23.5%)、「転職サイト・アプリ」(13.6%)などが上位となりました。
また、「転職先の条件で重視したこと」としては、1位「給与水準の高さ」(36人)、2位「休日数・休みやすさ」(12人)、同率3位「福利厚生の充実度」「働き方」(7人)という結果になりました。それぞれの回答についてのコメントは以下の通りです。
【1位:給与水準の高さ】
▽給料の高さを重視しました(23歳男性)
▽給料が前職より上がること(31歳女性)
▽自分の希望する給与であること(43歳男性)
【2位:休日数・休みやすさ】
▽週休2日制であること(25歳男性)
▽休みが取りやすい雰囲気かどうか(25歳女性)
▽土日休みや休日数が前職よりも多いこと(27歳女性)
【3位:福利厚生の充実度】
▽福利厚生の充実(28歳男性)
▽福利厚生がしっかりあること(30歳男性)
【同率3位:働き方】
▽自分のペースで働けるか(25歳女性)
▽より大きな裁量(31歳男性)
▽勤務日数の柔軟性(35歳女性)
なお、「営業職への転職活動が順調だった」と回答した人は81.5%、「大変だった」と回答した人は18.5%でした。