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『おむすび』リサポン役・田村芽実 「橋本環奈ちゃんも“ギャルマインド”に近い明るさ。私もギャル精神を取り入れていきたい!」

まいどなニュース 2024年10月30日 8時20分

福岡県・糸島で育った米田結(橋本環奈)が、平成から令和の時代に「ギャル魂」で栄養士を目指す姿を描く、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』。第1話から、結のクラスメイト・柚木理沙役(リサポン)として登場、「忍者やん」と結に言われるほどの身軽さや、驚異のギャル変身などで話題をさらっている田村芽実さん。

朝ドラには『らんまん』以来二度目の出演で、初めて触れるギャルの世界に刺激を受けたという彼女に、朝ドラで得たものや、11月に開催のアイドルコンサートの話も含めて取材した。

ギャルの「なんとかなるさ」精神を取り入れたい

――最初のビジュアルが公開されたときは、在籍された「スマイレージの〝めいめい(愛称)〟すぎる!」など、田村さんのアイドル時代を振り返るようなコメントが寄せられていましたね。

あの写真がたまたま踊っている写真だったからかな(笑)。共演している「ハギャレン」(博多ギャル連合)のみんなにも、「ハロプロ(ハロー!プロジェクト)の雰囲気があるよね」と結構言われて。確かにドラマで着ている2000年代の衣装が、当時のハロプロ風ですし、いろいろなことが作用してそう言ってくれるのかな、とうれしかったです。

――ドラマでは平成のギャルたちが明るくたくましく生きる姿が描かれていますが、学生時代を思い出しますか?

それはありますね。私は芸能活動のため通信制の高校に通っていたので、もう一度学生をやっているような気持ちになれます。

 ――理沙は学校ではおとなしそうですが、何度も米田結(橋本環奈)を「ハギャレン」に誘う積極的な面もありますね。

学校ではギャルを隠しているのですが、ギャルといるときは一生懸命メイクして、ギャルになろうと背伸びしている女の子です。頭が良くて、ギャルを純粋に愛し、大好きなギャルについて勉強している、「ギャルになりたいギャル」というところがおもしろいです。

――田村さんもギャルについて勉強を?

雑誌「egg」をたくさん読んだり、「egg」のYouTube番組を見たりして、ギャルの仕草などを勉強しました。浜崎あゆみさんの曲がドラマの中に出てくるので、あゆの歌もたくさん聴きましたね。私はもともとゆきぽよさんが好きで、ギャルタレントの方は「可愛くておもしろいな」と思っていました。皆さんとても前向きですよね。みりちゃむ(真島瑠梨役)が本物のギャルなので、いろいろな話を聞いたのですが、「まあ、いけるっしょ!」とか「はっぴーしょ!」「アゲ~!」とか言ってて!

それは「なんとかなるさ」精神で、そういう言葉を言うことで、自分の心を保つ面もあるのだと気づきました。楽観的に自分をもっていくことは、テクニックやパワーが要るけど、普段私たちがやりたくてもなかなかできないことを、ギャルたちがそうやって実行しているんだと。これは生きるうえでも大事なことで、その「ギャルマインド」を私生活にも取り入れたいなと思っています。

――教わったギャル語やギャルポーズで印象的なものは?

これは『おむすび』の監修をされているギャル評論家のRumiさんに教えてもらったのですが、当時「俄然」という言葉が流行り、プリクラに落書きするときも「俄然」と漢字で書いたそうです。私には聞きなれない言葉ですが、「俄然うちら」などと会話をしていたそうで、おもしろいなと思いました。

――現場はどんな様子ですか?

(橋本)環奈ちゃんは常に元気で、「疲れてない?」と声をかけると、「全然大丈夫」といつも笑顔が返ってきます。とにかくタフで、現場を明るく盛り上げてくれて、それこそ「ギャルマインド」に近い前向きな子です。

ほかの皆さんもとても優しくて素敵なのですが、私は「マツケンサンバ世代」なので、松平健さんにお会いできたのが特にうれしかったです。俳優さんのイメージはもちろんありますが、「マツケンサンバ」が私にとっても大ブームだったので…子どもの頃に好きだった人に会えるのは格別でした。ハギャレンの同世代の子たちとも、そういう話をしました。

 「ファッションが自信や、日々の楽しさに…」

――ドラマでは、理沙が公衆トイレで約20分で普通の学生スタイルから、ド派手なギャルになる変貌ぶりも話題に。

やっぱりギャルのメイクと衣装を身にまとうと、テンションが勝手に3倍増しぐらいになります(笑)。おかげで現場はとても明るいです。

――田村さんご自身、特にコレを身につけたらテンションが上がる、というものは?

私は舞台の仕事などでカツラをかぶることが多く、それによって役が完成する気持ちになるんです。リサポンもいろいろなカツラを持っていて、それをかぶる瞬間に私自身、テンションも「アゲ~」になります(笑)。

――『おむすび』のギャル役のオーディションでは、役になりきるため初めて髪を金髪にしたとおっしゃっていましたが、どのような気持ちに?

髪色が明るいとやっぱり気持ちも明るくなるんですよ。こうやってお洒落をすることは大事なんだと思いました。

結構、人は「中身が大事」と言われるけど、例えば汚い服を着ていると、気持ちも沈むんだなって。外側をキレイにし、好きな服を着たり髪色を明るくしたりすることで、心が勝手にワクワクするんですよね。私は普段、ネイルとかにも行かないのですが、もう一度ファッションを見つめ直し、もっとお金をかけようと思いました(笑)。

「ファンの方が求め、愛してくださる姿で」

――現在はミュージカルを中心に活躍され、来年にはあこがれの『キンキーブーツ』の出演が決まりましたね。

(『キンキーブーツ』の)ローレンをオーディションで演じられただけでもうれしかったので、本番は本当に楽しみです! 

実は今日、久しぶりにボイストレーニングに行ってきました。ミュージカルをやっていないと喉の筋肉が結構失われるので、焦っている自分もいたのですが、全く違う世界で蓄えたものを、またミュージカルのお仕事にフィードバックし、以前の自分とは違う姿をお見せしたいです。

――11月10日には『かえってきたアイドルめいめい~一夜限りのスペシャルコンサート~』も。以前のインタビューでおっしゃっていた、「もう一度アイドルをやってみたいな」が実現しますね!

はい(笑)。アイドルを卒業してから、アイドルの仕事って素晴らしいなと感謝するようになりましたし、私を最近知った方は「めいめい、アイドルをもう卒業していて残念」というお声もいただいていたので、これまで長く応援してくださっている方から、新しいファンの方まで、もう一度アイドルとして交流したいなと思いました。

――コンサートの内容について、お話いただける範囲で教えてください。

今色々と構成中なのですが、アイドルコンサートの醍醐味はお衣装チェンジだと思うので、可愛いお衣装替えをたくさんする予定です。また、アイドルといえばブーツなので、ブーツを履いてステージに立ちたいです。さらに生バンドでちゃんと歌も届けたい、と欲張りな内容になっています(笑)。

――今回のスペシャルコンサートが、またひとつの転機になるかもしれないですね。

これまでは応援してくださっている方のために、成長した姿、もっとレベルアップした姿をお見せしようということばかり考えてきたのですが、ファンの方が求め、愛してくださる姿でお会いするのも大事なことだなと。10月30日で26歳になりますが、今後皆さんの心に寄り添える役者やアーティストになれたらと思います。

 ◇ ◇

NHK連続テレビ小説『おむすび』は、毎週月~土曜にNHK総合ほかで放送中。『かえってきたアイドルめいめい~一夜限りのスペシャルコンサート~』は、11月10日(日)に東京・イイノホールで開催。架空の人物“アイドルめいめい”が、「オシャレ!」「私、ちょいとカワイイ裏番長」といった楽曲や、ファンから募集したナンバー、ミュージカル楽曲などを歌う予定。

また、2023年10月21日に開催された一日限りのライブ、『私のもとへ還っておいで 田村芽実一人芝居コンサート』を収録したBlu-ray・DVD・CDのセットが発売中。11,000円。なお10月30日の田村さんの誕生日を祝し、このコンサートがYouTubeにて期間限定で無料プレミア上映される(10月30日21:00~10月31日23:59)。

舞台出演は、2024年12月に「TRUMP series 15th Anniversary FINAL『繭期極夜会』」、2025年1月~3月に「ミュージカル『SIX』日本キャスト版」(アン・ブーリン役/Wキャスト)、4月~6月にブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』(ローレン役/Wキャスト)と続く。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・小野寺 亜紀)

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