株式会社DeltaX(東京都千代田区)が運営する塾選びサービス『塾選』は、このほど「小中学制の転塾」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、小中学生の約4人に1人が「転塾」を経験していることがわかりました。では、小中学生の保護者が塾を見直す主な理由はどのようなことにあるのでしょうか。
調査は、小・中学生いずれかの子どもをもつ全国の保護者500人を対象として、2024年4月にインターネットで実施されました。
調査の結果、「転塾」を経験したことがある小学生は25%となりました。さらに、小学生の保護者が「塾を見直す主な理由」としては、「思うように成績が上がらなかった」(23%)や「塾の雰囲気が合わなかった」(20%)に回答が集まったほか、「講師が苦手だった」「サポートに満足がいかなかった」(いずれも15%)などが挙げられており、子どもの学力向上だけでなく、塾全体の雰囲気やサポート体制、講師との相性を総合的に考慮し、塾の選択や見直しを行っていることがうかがえました。
また、「転塾を決断するタイミング」としては、新しい学年の学習内容をはじめから次の塾で学べるというメリットもあることからか、「学年が切り替わる時」(61%)が最多に。次いで、「夏期講習など講習会の時」(15%)、「定期テストの時」「受験勉強に切り替える時」(いずれも8%)など、学習イベントを契機に転塾するケースも見られました。
他方、「転塾の経験がある」中学生は21%。その理由としては、こちらも「思うように成績が上がらなかったから」「塾の雰囲気が合わなかったから」(いずれも21%)が多くなったほか、「講師が苦手だったから」(18%)、「授業内容や宿題の量についていけなかった」「サポートに満足がいかなかった」(いずれも16%)が挙がりました。
また、「転塾を決断するタイミング」も小学生と同様に「学年が切り替わる時」(48%)が最も多く、次いで、「夏期講習などの講習会の時」(32%)が続き、こちらは小学生と比べて割合が高い傾向がみられました。
このような調査結果を踏まえて同サービスは、「より良い学習環境を求めて行う転塾ですが、新しい塾に通い始めてすぐに結果が出る子どもばかりではありません。新しい学習環境や方法に切り替えて成果が出始めるまでには、3カ月から半年ほどかかると言われています。そのため受験の1年前までには転塾を完了できると安心でしょう」と述べています。
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【出典】塾選