医学的知見に基づくサービスやプロダクトを手がけるアンファー株式会社(東京都千代田区)は、このほど「秋の抜け毛」に関する調査結果を発表しました。同調査によると、女性の6割が「2024年の9月以降、抜け毛が気になる」と回答したことがわかりました。また、髪の毛のボリューム感が少なくなると「老け見えする」と感じる人は約8割に上ったそうです。
調査は、全国の40~69歳の女性300人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
秋は過ごしやすい季節ですが、抜け毛に悩む人が増える時期でもあるといいます。そこで、40代~60代の女性に「今年の9月以降、自身の髪の抜け毛が気になったことはありますか」と尋ねたところ、60%の女性が「抜け毛が気になることがある」と回答し、多くの女性が抜け毛に悩まされていることが明らかになりました。
さらに2人に1人が「例年に比べ、今年の秋は特に髪の抜け毛の量が増えたと感じる」と回答しており、昨年以上に抜け毛量が増えている女性も多いことがわかりました。
また、「髪の抜け毛量が増えたと感じる瞬間」については、「シャンプーで髪を洗っている時」(42%)、「排水溝に溜まっている自分の抜け毛を見た時」(29%)などに回答が集まっています。
髪の抜け毛量が増えることで、多くの人が悩みがちなのが、“髪の毛のボリューム減”。髪のボリュームが減少すると、顔全体のバランスが崩れ、重心が下がって見えるため、老けた印象を与えるといいます。
特にトップにボリュームがないと、顔が長く見え、全体的に平坦な印象を与えることがあります。実際に、「ぺたんこ髪」と「ボリューム髪」の写真を見比べ、「どちらの髪型が老けて見えますか」という質問をした結果、「ぺたんこ髪」の写真を選択した方は約80%を占めました。
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これらの調査結果を踏まえ、同社のブランド「スカルプD ボーテ」の開発担当である吉田愛さんは、今年の秋の抜け毛トラブルのメカニズムと手軽に髪のボリュームアップをする方法について、以下のように解説しています。
▽今年の秋、特に抜け毛リスクが高い理由
・紫外線ダメージ
夏の強い紫外線によって、頭皮ダメージが引き起こされている可能性があります。紫外線は頭皮の皮膚炎を起こし、赤み、痛み、フケなどのトラブルを引き起こす場合があるのです。その結果、頭皮環境が悪化し、抜け毛の原因に繋がります。
・寒暖差ストレス
室内外の寒暖差は自律神経の乱れを起こし、”寒暖差ストレス”として頭皮環境にダメージを与え抜け毛リスクが高まります。
・夏バテによる食欲不振
今年の夏は記録的な猛暑が続きましたが、気温が高いと自律神経が乱れ、胃の働きが低下し、夏バテによる食欲不振を起こしてしまいます。その結果、たんぱく質やビタミンなどの髪にとって重要な栄養素が摂取できなくなり、抜け毛や髪質悪化といった悪影響を与えることがあります。
▽手軽にボリュームアップさせる方法とは?
ぺたんこ髪の要因として、加齢に伴う髪質の変化も挙げられます。髪の太さやハリコシが失われ、細くやわらかい髪質に変化していくと、毛量は同じでも髪が根元から立ち上がらずにぺたんこになってしまい、セットしてもすぐに崩れてしまう等髪の仕上がりに変化が現れてきます。
対策としておすすめなのは、ハリコシをアップさせる成分が配合されたシャンプーを選ぶことです。また、洗い方も注意が必要です。頭皮の汗や皮脂汚れもぺたんこの要因の一つなので、入念な予洗いと丁寧なシャンプーを心掛けましょう。ドライヤーで乾かすときに髪の根元を持ち上げるようにして下から上向きに風をあてて乾かすとスタイリングがしやすくなります。