日本の山手線をコンセプトにしたデザインのカフェが、なぜかインドネシアにあるそうです。店は電車の車両を模して作られており、座席はもちろん、窓、吊り輪や吊り広告、扉上部のディスプレイに至るまで「本物」をややデフォルメして再現。「渋谷」と見せかけて「淡谷」、「上野」ではなく「仁野」と誤って(?)書かれているところも含め、日本人としては問答無用で目を引かれるのですが、特に驚かされるのが明るい黄緑一色に塗装されたそのキッチュなカラーリングです。良くも悪くも異様なオーラを放つその店を実際に訪れた池西栗雄さん(@fm3930)に話を聞いてみました。
お店はインドネシアのデポックという都市にある「Loopline Coffee」。池西さんは8年ほど前から親交が続いているという現地の鉄道ファンの知り合いに連れて行ってもらったそうです。
「山手線コンセプト(?)のカフェがインドネシアにあるなんて思わなかった...!!!」と池西さんがXに写真を投稿すると、「すごい!新たなJAPAN文化『山手線』!!!」「不思議な気持ちになる…!」「地元の人達はどういう気持ちで利用してるんだろうか(笑)」「淡谷 (Shibuya) ←好きすぎる」などのコメントが寄せられました。
—デポックの街で実際にこのカフェを見た感想は
「黄緑一色の外観は相当に目立ちます。『なんでここに“いつも”の看板が!?』みたいな驚きと嬉しさがありましたね。少し日本語が怪しいのもまた面白いポイントと言うか、日本に対しての憧れのようなものも感じます」
—中はどんな雰囲気なのでしょう
「店内は緑一色、電車のディスプレイ風のサインなどもあって、何人も集まって入店すると本当に電車の中にいるみたいです」
「鉄道のすぐ近くにあるので屋上からは実際に電車も見られますし、しかもそこで走っている電車はもともと山手線で活躍していた車両なので、偶然か必然か、コラボレーションとなっています」
—メニューについては
「今時らしく全てキャッシュレス決済で、go payなどのアプリを入れておかないと困ると思います。コーヒーだけでなくミルクティーや抹茶ラテなど種類は豊富でした。フライドポテトやピザトーストを『EKIBEN』と称して箱の中に入れて売ってるのが面白かったです」
—投稿への反響は
「日本だけでなく、インドネシアの鉄道ファンの方々から多くの反応をいただけて嬉しかったです。また、アジア圏をはじめ、世界各地にこういうお店があるらしいとも知り、知識が広がりました。またいろいろ回ってみたいです」
もし近くに立ち寄るようなことがありましたら、ぜひ。筆者は池西さんからご提供いただいた写真をずっと見ているうちに、何故か頭がクラクラしてきました(微苦笑)。
(まいどなニュース・黒川 裕生)