息子の好きなプロ野球選手がチームから「戦力外通告」を受けたのを機に、息子に訪れた変化について父親が綴ったポストが「ほほえましい」と、Xで話題になっています。
先月下旬、北海道日本ハムファイターズは江越大賀外野手(31)らに来季の契約を結ばない旨を通達しました。江越選手は2014年ドラフト3位で阪神に入団。昨シーズンから日本ハムでプレーしていた俊足強肩の外野手です。
戦力外通告が報道された数日後、江越選手の熱心なファンである小学3年生の息子の変化について、お父さん(@Shinya_LP_SPL)がこんなポストをしました。「江越選手の戦力外報道の翌日から、人が変わったように、朝の準備や帰ってきてからの宿題やお手伝いなど、今まではダラダラとやっていた事に対してすすんで取り組むようになった」。
江越グッズ身につけ熱心に応援
男の子の名前は「誠久」(なるひさ)君。父と同じく大の日本ハムファンです。お父さんがかつて誠久君に「華々しいチームの中心選手ばかりでなく、代走や守備固めのスペシャリストとしてチームの屋台骨を支える選手も大切な存在なんだよ」と説いたことが、誠久君が江越選手のファンになったきっかけだそうです。江越選手のグッズを身につけて、幾度も応援に駆けつけました。
先月、そんな「推し」が日本ハムの選手ではなくなることを、学校から帰ってきた誠久君にお父さんが伝えました。「そっか…残念やけど2軍の使われ方とか見てたら、そうかなって思ってた」と、その場では冷静に受け止めていた誠久君ですが、その晩、布団の中でしくしくと泣いて寂しがっていたそうです。
息子の意外な変化…「ほほえましい」と投稿話題に
しかし翌日から、誠久君に前述のような変化がありました。何事にもテキパキと取り組むようになったのです。お父さんが「どうしたんや?」と訊ねると、「江越の分も頑張る。江越のかたきをとりたい」と答えたそう。お父さんが「(江越選手は)死んでないて。生きてるわ」とツッコミを入れつつ、この出来事をポストすると、7000件以上の「いいね」が集まるなど話題になりました。
投稿を見た人からは「とっても健気」「可愛いwと同時に、何か泣いてしまう」「イイ息子さんや(涙)江越選手にも息子さんにも素敵な春が来ますように」といったコメントが寄せられました。
お父さんは「この時期、江越選手だけでなく多くの選手がチームを去る現実を目の当たりにして、なんとなく毎日を過ごしてた自分の尻尾に火がついたのかなと。変わらなきゃという気持ちになったのかな、と思います」と息子の変化について分析。「3日坊主で終わるなよ、という気持ちもありつつ、それを習慣にしてくれれば嬉しいです」と温かくその背中を見守ります。ちなみに今も、こうした日々の行動は継続されているそうです。
江越選手本人について、お父さんは「また他のチームでプレーされるのか違う道を歩まれるのかわかりませんが、息子のように江越選手のプレーする姿に勇気や活力を貰ったファンは沢山います」とし、「これからも分厚い胸を張って、愉しんで頑張ってほしいです」とエールを送っています。
(まいどなニュース・小森 有喜)