みなさんは、終活を始めるのにふさわしい年代は何歳頃だと思いますか。株式会社NEXER(東京都豊島区)と仏壇・位牌の通販を行う『SAIKAI&CO』が共同で実施した「終活を始める年代」に関する調査によると、「70代頃」が最多となりました。では、既に終活を行っている人は、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか。
調査は、全国の男女1000人を対象として、2024年10月にインターネットで実施されました。
まず、「終活を始めるのにふさわしい年代」を尋ねたところ、「70代頃」(36.9%)が最も多く、次いで「60代頃」(31.2%)、「50代頃」(11.3%)が続きました。
また、「実際に終活を行っている」と答えた人は全体の16.4%。終活を行っている164人に「具体的な終活の内容」を教えてもらったところ、「不用品処分」(78.7%)、「資産管理」(40.2%)、「電子機器のパスワード管理」(33.5%)などが挙がりました。
他方、「自分または配偶者の親に終活を行ってほしい(行ってほしかった)と思ったことがある」と答えた人は全体の32.7%。具体的には「不用品処分」(28.1%)、「資産管理」(27.2%)、「エンディングノート」(13.8%)などが挙げられ、以下のような理由が寄せられました。
【不用品処分】
▽自分で捨てるには思い出があって捨てにくい(20代女性)
▽家が物で溢れているので元気な内に少しずつ整理していって欲しい(40代男性)
▽お金がかかるから(40代男性)
【資産管理】
▽親の資産状況を全く知らないので、自分で整理しておいてほしい(20代女性)
▽どこに手続きしたらいいか困るから(30代男性)
▽おカネのことは本人だけの問題ではないから(30代女性)
【エンディングノート】
▽遺言書よりもお別れの言葉から手続きに必要なことまでより記載されていると思ったから(20代男性)
▽どこの保険を契約しているのかなど、手続きの仕方について一覧で残しておいてほしい(30代女性)
▽知っておいて欲しいことを記しておいて欲しいし、葬儀や相続など本人の希望通りにしてあげたいから(40代女性)
最後に、「仏壇」について聞いたところ、「仏壇を持っている」と答えた人は全体の37.4%。「今後、仏壇をどうするか」については、「家族に引き継ぐ」が60.2%となった一方で、「仏壇じまい(処分する)」という人も28.9%みられました。
仏壇じまいを選んだ理由としては、「自分が死んだら終わりなので」(30代男性)、「周りの迷惑になるから」(40代女性)、「子供がいないし親戚とも疎遠だから」(40代男性)といった意見が聞かれました。
◇ ◇
【出典】
▽SAIKAI&CO