毎日当たり前に続く日常の中で、予期せぬ出来事にゾッとすることもあります。Instagramで漫画を投稿しているまめねこさん(@ma.me.ne.ko)も、生きた心地がしない出来事として「心臓がヒュッとした話。」を投稿しています。
ある日学童から突然の連絡が入り、送り出したはずの息子が学童に来ていないと知らされたまめねこさん。さらに、「知らない車に乗って行った」という話も聞かされ、緊急事態だと考えます。まめねこさんは、「自身は自宅で仕事中だったため息子を迎えに行っていない」と学童に伝えた後、慌てながらも何か息子を探す手段はないか考え始めるのでした。
まずは息子に持たせていたはずのGPSトラッカーを確認しようとするも、息子の持ち物が多くなってしまうことから、数日前からトラッカーを荷物から省いていたことを思い出して後悔してしまう結果に。
その後、息子を探すために慌てて車に飛び乗り学校に向かうまめねこさんでしたが、学校に到着すると同時に学童から「学校の駐車場にいた」という報告を受けます。この出来事によってまめねこさんは、普段の何気ない生活を見直す良いきっかけになったと同作内でコメントしています。
同作のコメント欄には「私はお昼寝するねーと上の階に行った長男の姿がみえなくて、窓とか家の外とか探し回って結局布団にくるまって寝てた長男を見つけて腰が抜けたことがあります」「子どもが3歳の時駅ビルで行方不明になり、交通量多いところで半泣きで探しまわりました。保育園の先生も探してくれてやっと見つかりましたが、本人はケロッとしてて気が抜けました」など同じ体験をしたという多くの人から反響があがっています。そこで同作について作者であるまめねこさんに当時の話を聞きました。
-学童に行っていないと言われた瞬間、どのように感じましたか?
「来てないんです」と言われた時はぞわっと鳥肌が立つような嫌な予感がしました。「黒い車に乗って帰った」と聞いた時には頭が真っ白になりましたね。そして次の瞬間には「もう一生会えないかも」という恐怖でパニック寸前でした。
-この時に思い出した息子さんとのエピソードなどあれば聞かせてください。
朝送り出した時の笑顔が頭をよぎりました。もしかして、もう一生見れないのかもと思うと苦しくて、、、。私が学校に向かう車中では、お皿の片付けや宿題をやってほしいというような普段の些細な願いなどどうでも良くなって、とにかく無事に帰ってきて!と願うばかりでした。でも今となってはやっぱり宿題はやってほしいと思っちゃうんですけどね(笑)。
-無事に見つけたときの最初のリアクションや、抱きしめたときの気持ちをぜひ教えてください。
それはもう泣くほど嬉しかったです!心底ほっとしました。でも次の瞬間には「どこ行ってたの!」と怒りたい気持ちもふつふつと湧き上がってきました。けれど、やっぱり嬉しさの方が勝りましたね。
-この出来事を旦那さんや家族には話しましたか?また反応はどうでしたか?
もちろん話しました。しかし当時の私が感じた緊迫感は伝わらず「大変だったね〜」といった笑い話になっていました。あの緊迫感は電話を受けた本人にしか分からないかもしれませんね。
(海川 まこと/漫画収集家)