「粉チーズは冷蔵庫へ。と信じているみなさまへ。」と呼びかけられた新聞広告がSNSで話題になりました。
「申し訳ございません。
粉チーズは冷蔵庫に入れると、固まりやすいんです。
『開封後は常温で“保存”』。これでサラサラとおいしくなるんです。
この、約80%もの人がご存知なかった事実。
しっかりお伝えできていなかったこと、
マラカスかってほど振らせてしまったこと、ごめんなさい。
クラフト100%パルメザンチーズの原材料は、生乳と食塩だけ。
このチーズ本来の、混じり気のない濃厚な旨みを
粉雪のように降らせてたっぷりとお楽しみください。常温ですよ。
クラフト100%パルメザンチーズより。」
森永乳業調べの約80%にまさに当てはまる、冷蔵庫に保存していた人たちから驚きの声が上がっています。
「マラカスどころかガンガン机に叩きつけてたw」
「パスタばっかり食ってるのに知らんかった」
「マジかよ…」
「菜箸で突いて崩してた…」
「近所のスーパー、冷蔵で販売しててずっとモヤっとしてる…」
本当に常温保存で大丈夫?担当者に聞いた
開封後は常温保存と聞くと、新たな疑問が湧きあがります。「クラフト 100%パルメザンチーズ」を販売する森永乳業の広報担当者さんに聞きました。
──スーパーでは冷蔵棚に置かれていることも多いですが、開封前も後も常温で良いのですか?
本品は開封前も開封後も常温で保存可能です。未開封であれば常温・冷蔵どちらでも保存が可能です。
──未開封は冷蔵でもいいなんて感覚とは逆ですね。チーズなのに、常温保存が可能なのはなぜですか?
本品はナチュラルチーズですが塩分含量か高いため、常温保存が可能です。
──なるほど。開封後に常温保存した場合の日保ちはどのくらいなのでしょう。
開封後は1か月を目安にお使いください(開封後は、賞味期限は無効です)。
──冷蔵庫に入れても、日保ちが延びることはないですか?
冷蔵保存で賞味期限が伸びることはありません。冷蔵保存によって結露が発生することで固化以外にカビ等の原因にもなります。
──なんと!冷蔵保存にいいことはないのですね。ちなみに、真夏も冷蔵庫に入れなくて大丈夫なのでしょうか?
常温の定義はあいまいですが、外気を超えない温度ということになっております。一般的には気温が30度以上で、湿度が70%以上の状態を高温多湿としますが、この高温多湿を避けていただければ問題ございません。
──エアコンを使用した室内なら、真夏でも問題なさそうですね。もしも冷蔵庫で粉チーズが固まってしまったら、元に戻す方法はありますか?
冷蔵庫から出して室温で30分ほど置くと、サラサラになりやすくなります。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)