誰しも幼い頃は、キャラクターに熱中する時期が1度はあるものです。子どものピュアな瞳には、そのキャラクターが輝いて見えるのかもしれません。時には、私たちが気づかなかった鑑賞方法が見つかることもあり、思わぬ発見に驚かされることもあるでしょう。『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』の作者であるまぼさんの娘さん（しおさん）にも、同じように好きが加速する時期がやってきたようです。
X（旧Twitter）で公開されたエピソードでは冒頭、あまり物欲のないしおさんが描かれています。しかし、そんなしおさんが突然「パパ！これ買って！」と興奮気味に持ってきたのが“ウルトラマンガイア”のフィギュアでした。
雑貨屋での刺激的な出会いの後、今まで見たこともなかったウルトラマンに胸を熱くする娘さんの姿を見て、まぼさんは“好き”という感情の不思議な力に驚きを隠せない様子です。特に、大好きな“ウルトラマンガイア”のフィギュアをまぼさんの瞳に反射させて楽しむ鑑賞方法には、意表を突かれていました。
同じくウルトラマン好きな幼少期を過ごした人からは「私もしおちゃんくらいの歳の頃、ウルトラマンにドハマりして、お気に入りの髪飾り付けてウルトラマンタロウとお花畑に行くのが夢だったウルトラ乙女時代がありました」と。女の子でもウルトラマンが好きになるという共感を、微笑ましいエピソードとともに共有しています。
またウルトラマンファンの人からは、「俺が持っているガイアSSVのかっこいいヒーローショットの写真をどうぞ」や「是非ウルサマに行ってみてください！大歓喜間違いなしかと…あと今年は羽田空港でウルトラマンのスタンプラリーや大きなウルトラマン設置がありますので是非！」など。“ウルトラマンガイア”に関する様々な情報や画像が提供されており、まぼさんもこれらの情報を有難く頂戴してしおさんに伝えているようです。
ウルトラマンが大好きなしおさんについて、作者のまぼさんにその熱狂ぶりを詳しく聞いてみました。
ー漫画でも少し描かれておりますが、改めてしおさんがウルトラマンに出会ったきっかけを教えていただけますでしょうか？
ドン・キホーテに買い物しに行った時、ふとウルトラマンを見つけた娘が「なに！？これ！！これほしい！！」と急に興奮したことがきっかけです。
ーウルトラマンに出会ってから変わった習慣などはございますでしょうか？
ウルトラマンに出会ってからはウルトラマン一色の生活になりました。
毎晩ウルトラマンとともに眠り、周りからもお下がりのウルトラマンをもらい、ウルトラマンの歌を歌い、ずっとウルトラマンの話をしています。
ー独特なウルトラマンの鑑賞方法が印象的でしたが、ほかにもウルトラマンフィギュアに関する面白エピソードなどはございますでしょうか？
ご近所に住んでいる人に、「しおちゃん3歳でしゅ！ウルトラマンがしゅきでしゅ！」と自己紹介をしたところ、そこのご家庭のお下がりのウルトラマンをいただきました（笑）。
あまりにたくさんいただいたので、お兄ちゃんも「あとでぼくからもお礼言わなきゃな…」と恐縮していました。
ーしおさんはあまり物を欲しがらないと拝見しましたが、ウルトラマンのほかにしおさんが興味を持ったものがあれば教えていただけますでしょうか？
お兄ちゃんが通っている工作教室はいつも「しおちゃんも通いたい！！」と鼻を膨らませています。
お兄ちゃんからの影響が100%なので、3歳児にしてはドラゴンボールも知識がすごいことになっています。
ー最後に、もしもしおさんが「ウルトラマンと結婚する」と話して来たら、どのような言葉をかけてあげたいですか？
どうやら、娘はウルトラマンと結婚したいのではなく、ウルトラマンになりたいようです。ウルトラマンかスーパーマンになるのが夢と言っておりました！
（海川 まこと／漫画収集家）