みなさんは、年齢を重ねて「親に似てきたな」と思うことはありますか。PGF生命保険株式会社(東京都千代田区)が実施した「『おとなの親子』の生活調査2024」によると、2人に1人が「“親に似てきた”と思うことがある」と回答したことがわかりました。では、親の見習いたくないところにはどのようなことがあるのでしょうか。
調査は、70歳以上の実の親がいる全国の40~69歳の男女2000人を対象として、2024年9月にインターネットで実施されました。
その結果、年齢を重ねて「“親に似てきたな”と思うことがある」と答えた人は全体の51.9%。「“親に似てきたな”と思うことがある」と答えた割合を男女別にみると、男性が47.7%、女性では56.2%と、男性と比べて女性のほうが8.5ポイント高くなりました。
「親に似てきた」と思うことがある1039人に「親に似てきた部分」を尋ねたところ、1位「性格」(35.0%)、2位「生活習慣」(27.2%)、3位「食の好みや好きな味付け」(23.5%)という結果になりました。
これを男女別に見ると、男女いずれも「性格」(男性36.1%、女性34.2%)が1位に。次点以降では、男性の2位「生活習慣」(29.1%)、3位「行動パターン」(20.5%)、女性は2位「食の好みや好きな味付け」(26.3%)、3位「生活習慣」(25.6%)となりました。
続けて、大人になってから「“親との関係性が変わった”と感じたことがありますか」と尋ねたところ、「感じたことがある」は14.4%、「感じたことはない」は85.7%となりました。
「感じたことがある」と答えた割合を男女別に見ると、男性が8.3%、女性は20.4%と、男性と比べて女性のほうが12.1ポイント高くなりました。
大人になってから“親との関係性が変わった”と感じたことがある287人に、具体的に変わったところを聞いたところ、「自分たちが頼られる存在になった」「親のサポートを受ける側からサポートする側になった」などの立場・役割の変化についての声が寄せられたほか、「子どものときは怖い存在、大人になったら飲み友達」「やや距離が狭まった気がする」といった、仲の良さ・距離感の変化に関する意見がみられました。
そのほか、「子どもが生まれてから親のありがたみがわかった」「親の生き方を尊敬できるようになった」など、親に対する気持ちの変化についての声や、「大人同士の話し合いができるようになった」といった親子の会話の内容が変化したという意見もみられました。
次に、「親の尊敬できるところ」を教えてもらったところ、1位「真面目・誠実」(119人)、2位「優しい」(90人)、3位「自分を育ててくれた・子どもを育てた」(64人)、4位「我慢強い」(56人)、5位「仕事を頑張っている・頑張った」(48人)という結果になりました。
男女別に見ると、男女いずれも1位は「真面目・誠実」(男性73人、女性46人)となり、次点以降では、男性の2位は「優しい」(57人)、3位「自分を育ててくれた・子どもを育てた」(41人)が続いた一方、女性の2位は「我慢強い」(35人)、3位は「仕事を頑張っている・頑張った」(34人)が続いています。
反対に、「親の見習いたくないところ」としては、1位「頑固」(66人)、2位「わがまま・自分勝手」(45人)、3位「怒りっぽい」(34人)、4位「掃除・片付けが苦手」(32人)、5位「自己中心的」(23人)がTOP5となりました。
また、男性回答は、1位「頑固」(31人)、2位「わがまま・自分勝手」(23人)、3位「怒りっぽい」(14人)がTOP3となった一方、女性回答では、1位「頑固」(35人)、2位「掃除・片付けが苦手」(30人)、3位「わがまま・自分勝手」(22人)がTOP3に挙がりました。
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【出典】
▽PGF生命調べ