近年、来日外国人による凶悪犯罪が急増している。
警察庁の統計によると、令和4年における来日外国人による窃盗及び傷害・暴行の検挙件数の国籍別では、窃盗はベトナムが2620件(検挙人員770人)と最も多かったという。
先日、「自分の後釜に入ったベトナム人を指導して、独り立ちさせようと奮闘しているなかで気付いたこと書くね。よく技能実習生とか留学生が途中で失踪して不法滞在して犯罪に手を染める理由が何となくわかった」という、新聞配達店で指導係をしていた、えどきた(@higonohirokun)さんの一連の投稿がX(旧Twitter)で大きな注目を集めた。
「新聞配達?簡単でしょ?」←日本語は表札でさえ複雑
<以下、えどきたさんのXの投稿より>
「今俺が指導してるのはN4レベル(N1がトップレベルなんで英検4級みたいなもんかと)で、翻訳アプリ使わんと小学生低学年か幼稚園年長さんくらいの会話しか出来ないベトナム人。生まれてからずっと家庭や園で日本語を見聞きしてる日本人の幼児の方が、むしろこの人よりも全然話が通じる」
「自分に置き換えて考えると、英検4級では、日本語が通じない・使えない海外で働こうとは思わんよね?せいぜいやっても、言語能力をあまり必要としない工場などの単純労働とかを選ぶよね。ところが仲介派遣業者がそのレベルの人を、『新聞配達?アホでもできるっしょ』って送り込んでくるわけよ」
「新聞配達と日本語がいかに難易度の高いものなのか、全く理解してない糞バカの極みの所業なんだけど、まずベトナムは漢字圏じゃない上に、母国語が海外では通じない独自言語なわけ。だから配達先の表札の漢字が読めずに文字の形で覚えるしかなく、しかもややこしいのが英語表記や、縦横バラバラ表記の表札が多いこと」
「日本語学校で学ぶ日本語」を話す日本人はほぼいない
「この時点でパニックなんだが、さらに日本語の独自性が追い打ちをかける」
「日本語は一つの言葉に色んな意味や言い方があって、日本語学校で習うような綺麗な主語、述語のついた日本語を話す人は実際にほとんどいないし、それに和製英語や方言が入れば何を言っているのかわからない状態になる」
「段々と適応出来ない外国人に対して、『何回同じことを言わせるんだ!』(と言ってる本人が無意識に毎回違う言葉や表現をしていることに気付いていない)って職場でいじめたり、毎日怒って怒鳴り散らしたりするようになるわけさ」
「そら仕事飛びたくなるって。んで生活出来なくなって、犯罪に手を染めちゃうって。新聞配達ですらこうなのだから、介護や飲食で働いている外国人に、日本人は多くを求め過ぎてしまってるわけよ」
明らかに日本政府の愚策「そら逃げるわ」
「だから外国人をバンバン受け入れるとこうしたトラブルが毎日起こるわけで。明らかに愚策&何より現場の日本人のことを全く考えてないからやめた方がいい。どこの人手不足の職場でも、面接では簡単で楽だよと伝えつつも、クソブラックな環境で働かせるといった詐欺まがいなことしてるわけで。そら逃げるわってハナシ」
「どの職種でもそうですが、(技能実習生を受け入れる際は)N2以上の日本語能力(わからない日本語を日本語で調べることが出来る)を最低ラインにして欲しいところです。(日本政府は)こうした現実を踏まえて、問題解決に進んで欲しい」
<えどきたさんのXの投稿より抜粋>
移民や外国人労働者が犯罪を犯す「原因」とは?
えどきたさんの一連の投稿に対して、「外国人技能実習制度がどうして失敗したのかがよくわかる。外国人の条件ばかり考え、受け入れる日本人側の教育をおざなりにしてきたのが原因」といった、的確なリプライも寄せられた。
投稿者のえどきたさん自身、世界旅や日本語教師の勉強をした経験を通して、外国人にとっての「日本語」の難しさを実感しているという。
「日本語の難解さを理解していない人材斡旋業者が、『単純労働だから誰でも出来るだろう』と、日本語能力の最低レベルに適していない外国人を仕事に派遣する、そして、受け入れる側も指導体制が出来てないまま、使い捨てのように外国人を扱う事実も多くあります。まずはそういった根本的な原因を解決することで、日本人も外国人もストレスなく働ける環境を作って欲しいと思っています」(えどきたさん)
その後、「後輩ベトナム人」は……?
その後、ベトナム人後輩について、「一人で最初から最後まで配達することが出来ました。本当に真面目でいい子なんで、日本語も仕事もどんどん出来るようになると思います」とXに投稿していた、えどきたさん。今もベトナム人の後輩は、元気にイキイキと働いているという。
「まだ翻訳アプリを使っても口頭でのやりとりが難しい状態で、課題はこれからたくさん出てくると思いますが、上司や同僚が毎日声がけをしたり、他店舗の先輩ベトナム人の方々など、皆でサポートして下さっているので大丈夫だと思います。僕が退職する時も笑顔で、今までの感謝を込めて、旅のお供にと果物をたくさんくれました」(えどきたさん)
日本政府が知るべき「現実」
不法滞在や窃盗など、連日、外国人による犯罪のニュースが報じられている。その現実について、「彼らは皆、最初は僕の後輩のように、純粋に日本で働きたいと、人生をかけて来日したのだと思います」と、えどきたさん。
「しかし、学校で習った日本語と現実の日本語が全く異なり、仕事もコミュニケーションもうまく取れなくなり、それが原因で職を失い、悪いブローカーに搾取されたりそそのかされたりして、犯罪に手を染めているのだと思います。外国人労働者が職場ガチャでその後の人生を左右されぬよう、斡旋業者は各人の日本語能力に適した業務をマッチングし、雇用側も支援体制をしっかり整えてから受け入れをしてほしいです。
日本政府は肝心のそこが出来ていないのに、人口減少や人手不足分の頭数を合わせるために、移民や外国人労働者を安易に受け入れまくっている。それが原因でさまざまなトラブルが起き、外国人も指導係の日本人も、誰も幸せにならない現実があるということを、政府関係者にはぜひ知っていただきたいです」(えどきたさん)
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・はやかわ リュウ)