税関でのコピー品の取り締まり。今SNS上で話題になっているのはそんな取り締まりを見事に突破してしまった超絶クオリティの"偽ミッキー"だ。
「税関が話題ということで、こんな思い出をひとつ。コピー品だと思って正直に申告した『偽ミッキー』。クオリティが低すぎて職員が爆笑し『これは大丈夫です』とお墨付きをいただいた。『知財クリア』の偽ミッキー、もはや世界に一つだけのオリジナル…ミッキーとは何だったのかを考えさせられる存在。」と件の偽ミッキーを紹介したのはs'さん(@sscrimess)。
もはやどう形容していいのかわからないほどデフォルメされ、ダウングレードしたミッキーとおぼしきぬいぐるみ。これはいったいどんな商品なのだろうか。s'さんにお話を聞いた。
ーーこの偽ミッキーを入手した経緯は?
s':昨年5月にロシア旅行した際、モスクワのショッピングモール内で射的をして手に入れました。20個のコップを落とすと、ぬいぐるみの中から好きなものを1つ選べる仕組みで、もう少し精巧に作られた偽物もたくさんある中で、自分はこの偽ミッキーに一目惚れして選びました。店員が「これでいいの!?」みたいな表情をしていましたが、こいつにしたのは本当に正解だったと思います。特に名札やタグのようなものは付いていなかったと思います。
ーー税関でのやりとりを詳しくお聞かせください。
s':モスクワのシェレメーチエボ空港から上海の浦東国際空港を経由して、成田空港に到着しました。ロシアからの帰国だったため、税関で重点的に調べられる覚悟で臨みました。カバンを開けるとすぐに偽ミッキーが顔を出し、職員から「これ、なんですか?」と尋ねられ、咄嗟に「偽ミッキーですね」と答えてしまい、日本の税関では偽造品が禁止されていることを思い出して焦りました。職員は笑いながら隣の職員を呼び、確認の会話を始めましたが、二人で大笑いした後に「大丈夫です。お通りください」と言われ、そのまま通してもらいました。
ーー偽ミッキーのその後は?
s':ミッキーほどの可愛さはないものの、思い出深いぬいぐるみなので今でも自宅に飾っています。他のコピー品なら没収されたでしょうし、いい思い出になったので次の世代に引き継いでいこうと思います。
◇ ◇
SNSユーザー達からは
「ミッキーとは思わなかった...」
「どこらへんにミッキー要素がぁ…?ってくらいオンリーワンすぎるwwwww」
「コレはニセモノだと認めたらディズニーに対して貶したみたいなもんだ」
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。s'さんの偽ミッキーは運よく税関を突破できたが、あくまでコピー品は没収の対象。海外で買い物や景品を取得する際にはくれぐれもご用心いただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)