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多頭飼育崩壊からレスキューされた元保護猫、家族の愛で健やかに成長「幸せな毎日を過ごしてほしい」

まいどなニュース 2024年12月4日 14時20分

元保護猫の男の子「むぎ」くんと、X(旧Twitter)ユーザー・こむぎ日記さん(@diarykomugi)との出会いは、愛猫「つむぎ」くんを亡くして1年ほど経ったころに訪れました。

当時、飼い主さんのおうちには、先住の元保護猫「こむぎ」ちゃんと、亡くなったつむぎくんの兄弟猫「わむぎ」くんが暮らしています。3匹そろって仲良く暮らしていた生活が一変し、飼い主さん家族は悲しみに暮れる日々を送っていました。

「しばらくして、家族の中で『猫3匹そろった姿をまた見たいね』という話題が上がるように。少しずつ、気持ちが落ち着いてきたのかもしれません。ある日、保護猫の譲渡会へ出向きました。そこで、青い目をした長毛の猫『むぎ』と目が合い『この子だ!』と直感したのです」

むぎくんは、多頭飼育崩壊という過酷な環境から救出され、譲渡会に出るのはそのときが初めてでした。飼い主さんは「とても運命を感じたのを覚えています」と、当時を振り返ります。

保護当時、むぎくんは、推定1歳あるいは少しすぎたくらいだろうと言われていました。

「のちに動物病院を受診すると『まだ子猫ではないか』と言われたのです。そのため、現在は、生後推定10カ月くらいだと思います」

飼い主さん家族全員の願いが一致し、むぎくんはおうちに迎えられました。

新しい環境での生活とむぎくんの変化

むぎくんを家族に迎えた当初、先住猫たちとの関係構築に少し時間を要しました。

「最初は、先住猫のこむぎ、わむぎから威嚇され距離を取られていたのですが、当のむぎはまったく動じず……。2匹のあとをついて歩き、姿が見えなくなると鳴いて探すこともありました。今、3匹は大の仲良しに。むぎは、特に兄弟の猫の片割れだったわむぎのことが好きなようで、追いかけっこをするなどよく一緒に遊んでいます」

さらに、むぎくんには特別なケアだといいます。

「耳に猫カビのような症状が出たため、獣医師のアドバイスを受けてお風呂で薬用シャンプーを使ってケアをしています。当のむぎは、水に苦手意識が無いようです。いつも気持ち良さそうに湯船に浸かっています」

水が苦手な猫ちゃんが少なくないなか、お風呂に抵抗がないのはめずらしいですよね。むぎくんは、どうやら適応力がとても高い猫ちゃんのようです。

むぎくんへの思いとこれからの願い

むぎくんは、来年2月で1歳になります。

飼い主さんによると、おおらかでとても甘えん坊な“末っ子気質”の男の子なのだそうです。

「我が家に来たとき、キャリーから部屋に出ると隠れるどころか、足元でゴロゴロと寝転がり、体をスリスリしてきたときはとても驚いたのを覚えています。最近は、こむぎ、わむぎを追いかけ回したり、水の入った器をひっくり返したりと、やんちゃな一面も見られるようになりました」

むぎくんの無邪気で愛らしいキャラクターは、飼い主さん家族の暮らしをひときわにぎやかで明るいものにしているようですね。

「多頭飼育崩壊の厳しい環境から救出され、紆余曲折を経て我が家の子になったむぎ。これからは家族の一員として、こむぎ、わむぎとともに楽しく幸せな毎日を過ごしていきたいです」

むぎくんは、家族との絆を育みながら、これからも健やかに過ごしていくことでしょう。その日々がむぎくんにとって、かけがえのない幸せな時間でありますように。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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