「市町をしまちと読んでるようでは困りますな…」。アナウンサーの漢字の読み方に違和感を覚えた視聴者がXで“苦情”を入れたのに対し、アナウンサー本人が意図を解説した返信が、話題になっています。
番組で「市町」が「しまち」と読まれていることに違和感を持ち、広島テレビの森拓磨アナウンサーに対して上記の投稿をした視聴者。それを引用リポストする形で、森アナは以下のように伝えました。
「ご指摘ありがとうございます。音声だけでニュースをお聞きになる方が『市長』と『市町』を混同しないよう、しまち、しやまち、と読んでいます」。さまざまな環境でニュースを見ている視聴者に、同音異義語を正確に伝える意図があることを説明しました(※編集部注…広島県内には村がなく、県内自治体を表す用語として「市町村」という言葉はあてはまらない)。
続けて、「他に例えばこうてんは、『好天』と『荒天』と全く逆になるため、晴天や荒れた天気と言い換えます」と例を示し、「大切にしている部分なので、ご理解いただければ…」と投稿を締めくくりました。
投稿は4.5万件以上の「いいね」を集めるなど話題になり、「同音異義語、しかも意味の位置が微妙に近いのが何とも。工夫に感謝」「なるほど、学びを得た」「丁寧に説明してて感銘」といったコメントが寄せられています。投稿への反響を受け、森アナは「この手の話はわざわざしないのであまり知られていませんが、今回発信する機会をもらい、多くの方に見ていただきありがとうございます」とつづりました。
「しまち」だけじゃない、混同を避ける読み方
投稿への反響では、こうした同音異義語の区別を明確に伝えるための読み方についてさまざまな声が上がりました。「私も学校の話をしている時は『しりつ』ではなく『いちりつ』『わたくしりつ』と言うことがある」「ずっと小売で働いてたので代替品を『だいがえひん』と言う癖がついてしまってる」「首長を『くびちょう』と読むようなものですね」…。皆さんの普段の生活でも、このような工夫した読み方を耳にすることはありますでしょうか?