雨の日にデパートなどの入り口で配布されている傘袋。多くの人が特に気にせず新品を使用するなか、使用済み傘袋を再利用するというマシンガンズ滝沢(@takizawa0914)さんのXでの投稿が話題となりました。マシンガンズ滝沢さんは、お笑いコンビ『マシンガンズ』として活動しながらごみ清掃員としても働き、ごみ問題について15冊の本を出版するなど積極的に取り組んでいます。
話題となったポストは、雨の日に使う傘袋について「傘袋どうせすぐに捨てるから今日も使用済みの方から一枚取って使う」といった内容でした。このポストは1006万回以上表示され、7万回を超えるいいねが集まりました。
さらにポストには、800件を超える意見が寄せられています。同様の傘袋の再利用をしている人からは「わかる」「自分も使う」「やってます!」というリプライが多数ありました。また、自分が使った傘袋は捨てずに家に持ち帰り、家で再利用するという人もいました。
一方、不特定多数の人が傘袋を捨てるという点や傘袋専用ごみ箱に傘袋以外の不衛生なごみが捨てられている可能性もあるため、再利用での衛生面を気にする人の声も目立っています。また傘袋には耐久性がないため穴が開いていることもあり、店内や施設内に水滴が落ちるかもしれないなど、使用状況を想定した注意喚起もありました。このような点は、再利用する場合に注意したいポイントだといえるでしょう。
そもそも袋を使わないという人も多く「めっちゃ傘から水滴落としてから丸める」人や傘袋付きの傘を買う人などがいました。傘袋付きの傘は種類が少ないなどの声もあり、この意見からは折りたたみ傘には傘袋があるのに、長い傘には傘袋が少ないという事情を読み取ることができます。この点もごみを削減するためのヒントになりそうな意見です。
その他、意外にも傘袋を自作して使っている人も多いようです。材料はいらなくなったレインコートや壊れた傘で、生地を広く使えるため長い傘カバーを作ることが可能です。手作りする人のリプライには、この点に注目した人から「素晴らしい!」「賢い!」「器用」などのほか、この方法であれば気に入った傘を長く使えると喜ぶ人もいました。
マシンガンズ滝沢さんは、ごみを減らすことやごみを正しく捨てる方法などについて、Xでポストを続けています。話題となったこのポストは、マシンガンズ滝沢さんが目指す「意見交換の場」として大いに役立ったようです。
(まいどなニュース特約・長澤 芳子)